寄付金贈呈式 協同組織金融機関である信用組合を広く知ってもらおうと毎年9月3日を挟んだ1週間を「しんくみの日週間」として全国の信組で様々な社会貢献活動が実施されているが、道内の北央信組(本店・札幌市)は4日、信組業界がオリエントコーボレーション(東京)と提携して発行している「しんくみピーターパンカード」による寄付金のうち道内分25万円を社会福祉法人「静内ペテカリ」(日高郡新ひだか町)に贈呈した。(写真は、4日静内ペテカリで行われた寄付金目録の贈呈式)
 
 ピーターパンカードとは、ピーターパンの著作権者で難病や障害を持つ子供を支援していた英国グレート・オーモンド・ストリートこども病院が財団法人日本児童家庭文化協会の活動に共鳴し、著作権の許諾契約を結び、その協会がオリコとの間でクレジットカードを発行する契約を1993年に締結、そのカードの名称をピーターパンカードとしたことによる。
 
 利用に応じて決済窓口になっている金融機関が一定の比率を寄付金として拠出、難病や障害を持つ子供たちの支援に回るため、趣旨に賛同した信組の連合団体である全国信用協同組合連合会がオリコと提携、94年から「しんくみピーターパンカード」を各信組で発行、現在の全国の発行枚数は2万枚を超えている。
 
 集まった寄付金は2001年までオリコが全額を日本児童家庭文化協会に寄付していたが、02年以降は道内で集まった寄付金を道内の社会福祉法人などに寄付することになり、道内6信組が輪番制で寄付窓口になってきた。寄付は9月のしんくみの日週間と3月の年2回行われ、これまでに道内延べ24団体、累計約600万円が寄付されている。
 
 今回は、北央信組が窓口となって「静内ペテカリ」に25万円が寄付された。静内ペテカリは児童発達支援施設「しずない心の杜」や放課後等デイサービス「ほっぷ」、「ふれっぷ」などを運営している。4日、施設で行われた贈呈式では北央信組の林信幸専務理事から静内ペテカリの細川好弘理事長に目録が手渡され、村田修法人統括施設長が、「三輪自転車やタープテント、子供たちの専用パソコンの購入など有意義に活用させていただきたい」と感謝の言葉を述べた。


この記事は参考になりましたか?