道内に本拠を置く上場食品スーパー3社の6月度売上高前年比によると、5月の消費変調が回復、通常の販売モードに戻った。天候は必ずしも良くなかったが、既存店では3社ともに前年同月を超えるなど先行きへの悲観ムードは後退した。IMG_5829(写真は、6月25日にリニューアルオープンしたザ・ビッグ豊平店)

 アークス(本社・札幌市中央区)の6月度売上高前年比は、全店ベースが前年同月比102・7%、既存店は同101・7%だった。5月度は全店、既存店がダブルで前年割れだったが回復した。
 客数は、全店が100・7%、既存店は99・7%で客数の回復がやや遅れている印象。売上高が前年より伸びている理由の一つは客単価の上昇がある。全店で101・9%、既存店では102・0%となっており、既存店ベースの客単価上昇率は昨年10月度以来の数字だった。
 
 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、全店ベースが同121・4%、既存店ベースは103・2%になった。同社も5月度の伸び率鈍化から回復、全店120%台、既存店103%台という基調トレンドに戻った。既存店の伸びは積極的な店舗リニューアルによる底上げ効果が出ているもので、ダイエー承継店舗の地域密着MD(マーチャンダイジング)による活性化も奏功している。
 
 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、全店ベースが102・1%、既存店ベースは101・8%に落ち着いた。生鮮食品や加工食品が堅調で、衣料品も前年を超えなかったものの予算は達成しているという。天候不順が続いたが消費への影響はなかった。客数は全店ベースで100・1%、客単価は102・0%だった。客数の伸びが止まっているのは3社に共通している。


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