Japanticket(本社・東京都渋谷区)は2023年11月29日、札幌市と丘珠空港のビジネスジェット利用促進に関する連携協定を締結した。(写真は、連携協定締結式。左からJapanticketの田中宏彰代表取締役、札幌市・秋元克広市長=Japanticket提供)

 国は、国内インバウンド市場を2025年までにコロナ禍以前と同じ5兆円規模に回復させ、2030年には15兆円規模に成長させることを目指している。国内では、各地で魅力的な観光資源があるにもかかわらず、空港や鉄道の駅から観光地までの2次交通の不便さが原因で誘客に苦戦している観光地が多いのが現状。

 また、持続的な経済成長に向けて、国内外の交流人口の拡大が不可欠となる中で、地方空港では運営コストの低減やさらなる利活用の推進が課題となっている。今回、Japanticketと札幌市は、市内中心部から約6㎞に位置する丘珠空港を基点とした札幌市、北海道の経済活性化を目的にビジネスジェットの利用促進に関する連携協定を締結した。

 この協定に基づき、両者は丘珠空港のビジネスジェットを活用した専用施設の整備や来訪コンテンツの創出を進め、交通手段の課題解決や地方への来訪促進に取り組む。Japanticketは、ビジネスジェットを軸とした地域間移動を快適、短時間で実現する「シームレスな移動体験」や地域や季節に応じた食体験を中心に、地元の自然、文化、アート、ウェルネスなどの観光資源を体験できるインバウンド富裕層向け1組800万円以上の高付加価値ツアー開発などを、札幌市と連携して創出することにしている。


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