Jリートのケネディクス商業リート投資法人(東京都千代田区)は、資産運用会社であるケネディクス不動産投資顧問(同)を通じて、「コープさっぽろ春光店」(旭川市末広4条1丁目452)の不動産信託受益権を取得した。取得日は2022年10月7日、取得額は11億1000万円、利回りは5・5%。(写真は、「コープさっぽろ春光店」)

 同投資法人は、「生活密着型商業施設」への投資を通じて、資産規模の成長と安定した収益の確保を実現するため、「コープさっぽろ春光店」の取得を決めた。同物件は、コープさっぽろのほか、ドラッグストア、100円ショップ、ベーカリー、衣料店、歯科などで構成される地域密着型商業施設。

 旭川市内のコープさっぽろ組合員加入比率(世帯加入率)は8割を超え、競合店が多い中でも安定した収益が確保できている。商圏は、高齢夫婦世帯が多くマーケットは成熟傾向だが、ファミリー層も増えつつある。

 敷地面積は約3032坪(1万0007・76㎡)、鉄骨造陸屋根3階建て、延べ床面積は約2170坪(7162・46㎡)、竣工日は1994年8月22日。前不動産信託受益権者は、タカラレーベン不動産投資法人(東京都港区)だった。運用純収益は7044万円、純収益は6669万円、還元利回りは5・5%。

 ケネディクス商業リート投資法人の運用物件は現在、全国で69施設。北海道では「コストコホールセール札幌倉庫店」(札幌市清田区、取得額42億1000万円)、「札幌白石配送センター」(同市白石区、取得額8億円)と今回の「コープさっぽろ春光店」の3物件。


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