Jリートのザイマックス・リート投資法人(本社・東京都港区)が資産運用を委託するザイマックス不動産投資顧問(同・同)は、札幌市中央区大通西5丁目10番地の「S-BUILDING札幌大通」を47億円で取得する。ザイマックス・リート投資法人が札幌で資産を取得するのは初めて。(写真は、「S-BUILDING札幌大通」)

「S-BUILDING札幌大通」は、2020年9月に竣工した地下1階、地上10階建てのオフィスビル。関西拠点の不動産開発・不動産賃貸、サムティ(本社・大阪市淀川区)が、建築主。ザイマックス・リート投資法人はザイマックス不動産投資顧問を通じて、同ビル信託受益権を2022年3月2日(水)に取得して、ビル名を「ザイマックス札幌大通ビル」に変更する。

 取得理由は、地下鉄大通駅直結の利便性のほか、札幌エリアのオフィス空室率が低水準で推移していること、ザイマックスグル―プが竣工前からプロジェクトマネジメント(PM)を受託、テナントリーシングや入居工事を実施しており、テナントニーズなどを把握した運営が可能なため。

 敷地面積約151坪(499・24㎡)、延べ床面積約1294坪(4270・89㎡)、賃貸面積約941坪(3106・42㎡)、2021年3月末の稼働率は98・1%。取得額は47億700万円、直接還元法の還元利回りは4・0%、DCF(割引キャッシュフロー)法による最終還元利回りは4・1%。土地比率は63・6%、建物比率は36・4%。信託期間は2030年11月末まで。ザイマックス・リート投資法人が、北海道の物件をポートフォリオに組み込むのは今回が初めて。保有物件の取得(予定)価格合計は434億6900万円、そのうち札幌の投資比率は10・8%になる。


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