丸紅(本社・東京都千代田区)100%出資のJ-REIT(不動産投資信託)、ユナイテッド・アーバン投資法人(略称UUR、同・同都港区)が資産の運用を委託するジャパン・リート・アドバイザーズ(同・同)は、保有する札幌市北区の住居「UURコート札幌篠路壱番館」を譲渡する。譲渡予定価格は6億円で譲渡予定日は2022年7月4日。譲渡先は非開示。(写真は、「UURコート札幌篠路壱番館」)

「UURコート札幌壱番館」(篠路3条6丁目4-32)は、2008年9月に竣工したJR学園都市線篠路駅西側に位置する10階建て賃貸住宅。土地面積は1010・49坪(3340・48㎡)、建物の延べ床面積は1892・36坪(6255・74㎡)。ジャパン・リート・アドバイザーズは、2008年11月に8億7000万円で土地建物を取得。

 住居区画は札幌市がテナントとなっており、札幌市は借り上げ住宅として入居者に転貸している。ユナイテッド・アーバン投資法人と札幌市の賃借期間は、2008年12月から2028年11月までだが、札幌市は2018年に「札幌市住宅マスタープラン2018」を策定、借り上げ市営住宅について契約満了時に返還することを基本とする対応方針を決めた。このため、返還後の一般賃貸住宅への切り替えなどを勘案、譲渡が最良と判断した。現在の総賃貸収入は6164万4000円、稼働率100%。鑑定評価額は7億800万円、最終還元利回りは5・4%、譲渡額は6億円で鑑定価格や帳簿額(6億4000万円)を下回る。

 ユナイテッド・アーバン・投資法人は、札幌市内で住居系の「UURコート札幌北三条」(2006年3月、12億7800万円で取得)、「UURコート札幌南三条プレミアムタワー」(2012年6月、20億5000万円で取得)、ホテル系で「スマイルホテルプレミアム札幌すすきの」(2019年6月、42億3300万円で取得)、オフィスビル系で「新札幌センタービル」(2010年12月、9億8700万円で取得)、「パシフィックマークス札幌北一条」(2010年12月、17億9000万円で取得)をそれぞれポートフォリオに組み込んで所有している。

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