札幌・創成川イースト地区の変貌を象徴する高さ約70mの高層ツインタワー分譲マンションが地上21階建ての姿を現した。青空の下、並び立つ両雄のような建物は、地域に変わりゆく鼓動を伝えている。竣工は2019年7月下旬、10月から入居が始まる。(写真は、建設中の「ザ・タワーズフロンティア札幌」=2018年12月28日午前撮影)

 創成川イースト地区に建設中の高層ツインタワーマンションは、「北4東6周辺地区市街地開発事業」の中核的施設。大型商業施設「サッポロファクトリー」の北側にあった北海道ガス札幌工場跡地を中心にした再開発で、広さは約3・4ha。マンションのほか商業施設、医療・福祉施設、広場、移転する市の中央体育館やエネルギー供給施設も整備される総事業費330億円の大規模複合再開発。

「ザ・タワーズフロンティア札幌」の名称で、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)、住友不動産(同・東京都新宿区)、大京(同・同都渋谷区)の3社共同で開発、販売する初の物件。敷地面積約2323坪(7667・98㎡)のうち約711坪(2348・32㎡)を利用して鉄筋コンクリート造の地下1階、地上21階建てのマンション2棟からなる。施工は、フジタ・岩田地崎建設・田中組特定建設工事共同企業体。

 総戸数は275戸で1階には店舗が入る予定。マンションの面積は、57・48㎡の2LDKから116・90㎡の4LDKまで40プランあり、販売価格は2000万円台から1億円台。ひと足早く19年4月には中央体育館(愛称名・北ガスアリーナ46)が開館するが、この体育館とサッポロファクトリーがマンションから屋根付きの空中歩廊で繋がるため雨や雪にあたらずに移動できる。

 また、この高層マンションは、停電になっても北ガスが事業者となるエネルギーセンターから熱と電気が供給され、胆振東部地震で課題になったタワーマンションの水供給やエレベーター稼働はクリアできる。


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