北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2024年2月期第3四半期決算(2023年3月1日~同年11月30日)は、売上高280億300万円、営業利益3億7500万円となり、前年同期比1・0%の増収、84・3%の営業増益になった。純利益は、2億5200円で前年同期の300万円の赤字から黒字転換した。(写真は、2023年10月に改装した「シティ紋別店」)

 同社は、商品政策面で「テイスティラッキー」(高品質商品)、「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)を重点的に進めており、競合他社との優位性確保に努めている。ファミリー顧客層の深耕を目的に、2023年3月にフードコーディネート部を新設して、新商品開発を進めており、こうした施策が徐々に奏功してきている。

 営業総利益(粗利)は、80億8700万円となり、前年同期比1億4600万円増加、営業総利益率(粗利率)は、28・9%と同0・3ポイント上昇した。販管費は、エネルギーコストの高止まりを受け、水道光熱費が前年同期比4300万円増加したが、給料および手当てが3300万円減少するなど、全体で77億1100万円と前年同期比2500万円減少(同0・3%減少)、営業利益を押し上げた。

 前年同期は、土地売却に伴い特別損失2億800万円を計上したため純損失だったが、今第3四半期はこの反動で黒字化した。長短借入金総額は、前年同期の55億4600万円から49億1300万円と6億3300万円減少した。2024年2月期は、売上高381億円(前期比1・0%増)、営業利益4億200万円(同6・9%増)、経常利益4億2000万円(同0・4%増)、純利益1億9900万円(同55・0%増)の予想を据え置いた。


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