国分北海道(本社・札幌市中央区)は、協力企業で組織している「国分北海道会」の第10回秋季例会を2023年11月7日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌2階で開催した。会員企業など約220人が参加した。(写真は、挨拶する国分北海道会会長の森本光俊氏)
(写真は、講演する帝京大学スポーツ局局長、スポーツ医科学センター教授の岩出雅之氏)

 冒頭に国分北海道会の会長で、サッポロビール北海道本部上席執行役員北海道本社代表兼北海道本部長の森本光俊氏が登壇、「加盟企業は、さまざまな商品やサービスを持っており、これまでもそれらを掛け合わせてイノベーションを起こしてきたが、もっともっとチャンスがあると思う。国分北海道と北海道のお客さまに楽しんで喜んでもらえる商品、サービスをつくっていこう」と挨拶した。

 続いて特別会員の諏訪勝巳・国分北海道社長が挨拶。諏訪氏は、2023年1~10月累計売上高が前年同期間比108・6%、2019年同期間比102・1%だったことを示した。内訳は加工食品が同105・3%、酒類が同112・8%、ビールが同118・3%だったとした。数量については同98・9%で、価格変更の単価アップが売り上げを押し上げていることを報告した。その後、活動報告として、国分北海道地域共創部事業共創課の藤巻和宏氏が、同社が取り組んでいる地域共創ビジネスの現状について話した。

 講演会に移り、帝京大学スポーツ局局長でスポーツ医科学センターの岩出雅之教授が、『常勝集団のプリンシプル~自ら学び成長する人材が育つ心のマネジメント』をテーマに約90分間講演した。岩出氏は、2009年から2017年まで全国大学ラグビーフットボール選手権大会で帝京大学ラグビー部を史上初の9連覇に導いた監督。 静かな語り口調で、強い組織づくりとリーダーシップについて、監督時代を通じて心がけてきたことや経験を話した。
 
 岩出氏は、指示待ちの部下をどう育てるかについて、「指示命令、飴とムチの外発的動機ではなく、楽しむという内発的動機をいかに与えるかだ」とし、「仕事を楽しむという動機づけがなけれぱ、学生から選ばれない会社になってしまう」と話した。また、リーダーシップについて、「求められるのは支援型のリーダーシップ。自分から部下に寄っていき、部下の能力を肯定して信頼関係を築いていくような応援思考が必要だ」とした。



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