食品・酒類の総合卸、国分北海道(本社・札幌市中央区)は11月30日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌2階エミネンスホールで「国分北海会第8回秋季例会」を開催した。国分北海道会は、取引先メーカーや物流業者などで構成される協力会で、この日は約210人が参加した。(写真は、挨拶する国分北海道会の小野寺哲也会長)
(写真は、挨拶する国分北海道の諏訪勝巳社長)

 冒頭に国分北海道会会長の小野寺哲也・サッポロビール北海道本部上席執行役員北海道本社代表兼北海道本部長が挨拶。小野寺氏は、「食品スーパーの2021年1〜10月の食品売り上げは100%程度、お酒は102・5%と聞いている。巣ごもり需要が一段落しており、各社ともに年末商戦に期待している。酒の業務用市場は、2021年1〜10月で前年同期間比70%、2019年の同期間比では40%程度で、依然非常に厳しい状況が続いている。11月に入ってからは、回復傾向で前年同月140%、2019年比で70〜80%ぐらいまできた。道内飲食チェーン経営者に聞くと、2022年は2019年比の7〜8割まで回復するのではないかという人が多い」と述べた。

 続いて、特別会員である国分北海道の諏訪勝巳社長が登壇。諏訪氏は、「10月に入ってからは、新千歳空港をはじめ観光地などに人出がようやく戻りつつある。年末に向けて新型コロナウイルスの感染者が落ち着けば、さらに上向いてくると期待している。11月29日現在の11月単月の売上高は前年比106・4%、19年比は99・3%になった。食品は102・7%、酒は108・7%、そのうちビールは117・2%、その他106・9%となり、業務用も持ち直している印象だ。2021年1〜10月の累計では、全体で前年比95・6%で、2019年比では87%となっておりコロナ禍の影響が続いている」と話した。

 その後、国分グループ第11次長期計画で国分北海道が取り組んでいるマイスターハイスクール事業について、静内農業高校(日高郡新ひだか町)で実施している食に関する授業が紹介された。講演会では旭山動物園前園長で北海道大学客員教授・札幌市環境局参与円山動物園担当の小菅正夫氏が、「旭山動物園再生~組織の変革とリーダーシップ~」をテーマに約90分間話した。



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