コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、これまで店舗で定例実施してきた「本体価格46円均一祭」を12月7日で終了した。食品値上げを受けて46円で販売できる商品が減り、企画として継続が難しいため。今後は、お買い得価格などで割り引きを訴求する。(写真は、コープさっぽろの「本体価格46円均一祭」)

 食品スーパーは、あの手この手で毎日のお買い得をアピールする販売促進を行っている。○○市や○○デー5%引きや電子マネー利用5%引き、肉の日、パンの日、青果の日、ポイント10倍などで、その中の一つが均一祭。一定金額の商品を集めて、安さをアピールをする企画は、買い物客にも分かりやすく、お買い得感がある。

 札幌圏では、コープさっぽろが「本体価格46円均一祭」と「本体価格76円均一祭」、ラルズやビッグハウス、スーパーアークスが「本体価格48円均一祭」、「本体価格59円均一祭」、「本体価格79円均一祭」、「本体価格89円均一祭」、ザ・ビッグが「本体価格79円均一祭」、ラッキーが「ゾロ目均一祭」などを展開している。

 コープさっぽろは、最も低価格の「46円」の均一祭を実施してきたが、食品値上げの影響を色濃く受け、「販売できる商品が少なくなってきたため、定例実施を終了することにした」(常勤理事)。そのうえで、販促の重点を「スーパー元気プライス」など、お買い得品に移行する考えだ。

 最終実施日の12月7日の新道店では、ブロッコリーやかいわれ大根など青果のほか、飲料、日配品などが「46円均一祭」の対象になっていた。買い物客は、買い上げ点数を減らすなどして節約志向を一段と強めているが、食品値上げはスーパーの販促戦略にも影響を及ぼしている。



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