「石黒ホーマ」、「ホーマック」と半世紀近く道民に親しまれてきたこの屋号が消える。DCM(本社・東京都品川区)は、2022年3月から2年間をかけて全国の「DCMホーマック」や「DCMカーマ」、「DCMダイキ」、「DCMサンワ」、「DCMくろがねや」の店舗名を「DCM」に統一、ロゴマークも一新する。(写真は、「DCMホーマック桑園店」)

 DCMグループは、2006年にホーマック(本社・札幌市厚別区)、カーマ(同・愛知県刈谷市)、ダイキ(同・愛媛県松山市)が共同持ち株会社DCMJapanホールディングス(同・東京都品川区)を設立、2010年にDCMホールディングスに社名変更し、2021年3月には事業会社になったDCMサンワ(本社・青森県青森市)、DCMくろがねや(同・山梨県甲府市)を加えて5社が合併してDCMが誕生した。持ち株会社のDCMホールディングスの傘下にDCMがぶら下がり、DCMの連結子会社にDCMニコット(同・札幌市厚別区)とホダカ(同・刈谷市)があるという体制。

 店舗名は、DCMJapanホールディングスの設立以降も「ホーマック」や「カーマ」などを使用していたが、2015年から「DCMホーマック」や「DCMカーマ」など、「DCM」を冠する名称に変更。そして今回、DCM誕生から1年の節目として完全統合の集大成を目的に店舗名を「DCM」に統一、ロゴマークも一新することにした。

 北海道で「ホーマック」として親しまれてきた店舗名のルーツは、釧路市に1919年に創業した「石黒金物店」。1951年に「石黒商店」、1976年には店舗名「石黒ホーマ」1号店の中園店(釧路市)がオープン、1987年に社名も石黒ホーマに変更した。1995年にメイクやイシグロ・ジャスコと合併して社名をホーマック変更、同年から店舗名も「ホーマック」に切り替えていった。2015年から「DCMホーマック」に店舗名が切り替わっている。ともあれ、「石黒ホーマ」から「ホーマック」、「DCMホーマック」と受け継がれてきたホームセンターを想起させる店舗名は、46年目で消えることになる。なお、DCMニコットの「ホーマックニコット」の店舗名は存続するため、「ホ-マック」は流れを変えて存続する。


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