札幌・厚別の旧本社看板「DCM Homac」はいつ消える

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 全国でホームセンターを展開するDCM(本社・東京都品川区)。店舗名も今年9月から「DCM」に統一、道内の店舗では看板やサインが次々と「DCM Homac」から「DCM」へ切り替えられている。そんな中、事業会社だった旧DCMホーマックの本社(札幌市厚別区)に掲げられている「DCM Homac」のロゴマークは、どうなるのか。(写真は、旧本社に掲げられている「DCM Homac」の看板)
(店舗名は、「DCM Homac」から「DCM」への転換が進んでいる=写真)

「Homac」という店舗名は、旧石黒商店時代の1976年に店舗名を「石黒金物店」から「石黒ホーマ」に変更したことに源流がある。1987年に社名を店舗名に合わせて石黒ホーマに変更、1995年に関係会社と合併、店舗名を「Homac」、社名をホーマックに変更した。ちなみにHomacはHome Amenity Centerの略。

 2006年にホーマックと中部本拠のカーマ、四国本拠のダイキが共同持ち株会社DCM Japanホールディングス(本社・東京都品川区)を設立、2010年にDCMホールディングスに社名変更。2015年にはホーマックなど各事業会社はDCMの冠を付け、「DCMホーマック」などに社名と店舗名を変更した。

 2021年にはDCMホーマックなど5事業会社が合併してDCMが誕生、DCMホーマックなど事業会社は消滅した。ただ、DCMが共同持ち株会社のDCMホールディングスの事業子会社という立場には変わりがない。

 変化が激しい中で、2022年3月から新しいロゴマークの「DCM」を取り入れ、同年9月からは店舗名も「DCM」に統一していくことを決めた。こうした経緯から、道内店舗でも「DCM Homac」から「DCM」への転換が加速している。

 釧路発祥の石黒金物店は、石黒ホーマ、ホーマック、DCMホーマックと店舗名や社名を変えてきたが、札幌に営業本部を設けたのは1984年。1995年には本社を厚別区の太陽運輸ビル内に移転、現在の建物は2009年に隣接地に竣工させたもので、地上3階建て、延べ床面積は約2000坪(約6600㎡)。

 その壁面にある「DCM Homac」の看板は、2015年に掲げられたもので、現在のロゴマークより一世代前のもの。DCMホーマックという会社も今や存在しておらず、DCMの北海道関連部署として使用されているもよう。社名に合わせて店舗名も徐々に「DCM」に切り替わっている中、旧本社に掲げられた「DCM Homac」の余命も、残り僅かと言えそうだ。

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