公益財団法人日本生産性本部のサービス産業生産性協議会が主催する第3回「日本サービス大賞」で、セコマ(本社・札幌市中央区)が経済産業大臣賞を受賞した。(写真は、セコマが展開する「セイコーマート」店舗)

「日本サービス大賞」は、国内サービス提供事業者を対象に、きらりと光る優れたサービスを表彰するため2015年に創設された制度。今回は全762件の応募の中から30件が内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞などに選ばれ、27日に東京都港区のホテルオークラ東京で表彰式が行われた。

 経産大臣賞に選ばれたセコマが評価されたポイントは、コンビニ業界の常識を崩し、北海道内での人口カバー率99・8%、道内1128店舗(2020年8月現在、道内コンビニ店舗数は約3000店)を実現するなど、人口減少時代の地域を支えるコンビニモデルを構築したこと。

 また、生産・製造、物流、小売りまでをカバーする垂直統合モデルにより、サプライチェーン全体で収益を確保しながら低収益の過疎地域でも地域の要請に応じて出店を継続している点も評価された。18年9月の北海道胆振東部地震では、震災当日から道内1100店舗中1050店舗で営業、自治体等災害協定先に食料、日用品を20万個供給するなど地域のライフラインになっていることも受賞理由となっている。

 セコマの丸谷智保会長は、「創業50周年を前に栄誉ある賞をいただき大変名誉に思う。顧客重視の地域密着とサプライチェーン経営の実践を通じ、持続可能な地域づくり=『地域のこし』と、北海道の素材を生かした『地域おこし』に今後も挑戦していく」トコメントしている。


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