ツルハホールディングス(HD)と愛媛県松山市に本社を置くスーパーのフジは、四国でドラッグストアを展開するレディ薬局(松山市)を株式公開買い付け(TOB)で買収する。ツルハHDは地盤の北海道・東北で高いシェアを持つが西日本は手薄。レディ買収により同地域でドミナント(集中出店)戦略を加速する。(写真は、ツルハHD本社)
TOBでツルハHDはレディ薬局株51%、フジは49%を持つことになりジャスダック上場のレディ薬局株は上場廃止になる。最初に5月18日までにツルハHDがレディ薬局創業家一族から1株800円で29%取得し、第2弾として7月13日までにツルハHDが一般株主から1株1000円で36%を取得。フジは既にレディ薬局に34%出資しており残りを取得して49%まで高める。
ドラッグストア業界の再編淘汰を受けたツルハHDの南下拡大策だが、スーパーを中心に経営している東証1部のフジと組むところはユニークなM&A戦略と言える。フジは四国を地盤に98店舗を展開し、年商は3100億円。ツルハHDは前5月期で1312店、売上高3880億円。ツルハHDは地域ごとのスーパーと組むことでドラッグストア事業を広げる可能性もある。また業態を超えた持ち株会社化に進む可能性もゼロとは言えないようだ。ツルハHDの発表リリースは、http://www.tsuruha-hd.co.jp/dl.php?id=1174