オープンから約2ヵ月が経っても行列が途切れないのが、テイクアウト専門の「とろり天使のわらびもち札幌店」(札幌市中央区南8条西14丁目3-18)。付近の路上では、わらびもちを買い求める停車中のクルマが列をつくるほど。「わらびもち」に単品特化した専門店は、新たな街の顔として浸透するか。(写真は、行列が途切れない「とろり天使のわらびもち札幌店」)

「とろり天使のわらびもち」は、2020年8月に大阪で1号店が誕生。フードナビ(本社・東京都中央区)が全国フランチャイズ(FC)展開しており、「札幌店」は、INTEGRATE(同・大阪市福島区)が2022年1月28日にFC出店した。主力商品の「とろとろ生わらびもち」(小箱200g680円、大箱400g1200円)は、山菜わらびの根部分10kgからわずか70gしか採れない貴重な本わらびを使用しており、とろっと口の中でほどける柔らかさを追求した本格わらびもち。きな粉も焙煎の温度や時間にこだわり、砂糖不使用。爪楊枝が刺さらない程の食感。

 人気メニューは、「飲むわらびもち」(680円)。カップの底にわらびもちを入れたドリンクに生クリームをトッピングした商品で、とろとろのわらびもちをストローで味わえる。また、「クリームわらびもち」(1箱1800円)は、カップに入ったわらびもちの上に生クリームをのせており、プリンのようにすくって食べる商品。

「札幌店」は、市電山鼻西線の内回り循環「西線9条旭山公園通停留場」の前にある。以前は「八條薬局」が営業していたスペースに居抜きで出店した。「薬局」から「わらびもち専門店」への転換も驚くが、単品特化のとがった専門店が、JR札幌駅周辺や大通周辺から離れた立地を選択したことも珍しい。日常の街の顔として定着するだろうか。



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