信用調査機関の帝国データバンク札幌支店(札幌市中央区)の調べによると、2018年に創業100周年を迎える道内企業は75社であることが分かった。業種別には小売業が22社で最も多く、サービス業の14社、製造業の12社と続いている。IMG_0924(写真は、道庁赤レンガ庁舎)

 帝国データバンクの企業概要データベース「COSMOS2」に収録されている147万社から18年に100周年を迎える北海道の企業を抽出、分析した。

 100年前の1918年と言えば、北海道では「開拓50周年記念北海道博覧会」が開かれた年。札幌の中島公園や駅前通には今で言うパビリオンが建ち、8月からの50日間で140万人が来場。地方の博覧会としては大成功し、北海道ツーリズム進展の契機になったとされている。

 そんな年に創業し、現在も継続しているのは75社。全国レベルで支店、営業所を設置して道内ゼネコンのトップクラスの地位を確立している「丸彦渡辺建設」(本社・札幌市豊平区)、十勝管内を中心に道内や関東圏で展開する「萩原建設工業」(同・帯広市)、芳賀スキー店として創業し、1950年代から住宅向け木材製材品や合板などの輸入販売を手掛ける「ハガ木材」(同・札幌市中央区)、鉄・スクラップの回収、加工販売のほかリユース事業に取り組む「斉藤商店」(同・北見市)、豆腐、油揚げなど日配品の製造販売を行う「渡邊豆腐食品」(同・釧路市)などがある。

 75社の業種別内訳は、小売業22社、サービス業14社、製造業12社、卸売業11社、建設業7社、不動産業、農林水産業、運輸通信業が各2社となっている。年間売上高規模では、1億円未満が42社、1~10億円が24社、10億円以上が9社。地域別では、石狩が18社、上川12社、胆振10社などとなっている。ちなみに2017年に100周年を迎えた道内企業は44社だった。


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