一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会(略称HFMA、会長・生島典明元札幌市副市長)は2024年2月15日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌2階エミネンスホールで「令和6年HFMA新年交流懇親会」を開催した。コロナ禍で中止していたため、今回は2019年かから5年ぶりの開催となった。会員や行政関係者、札幌市会議員など約70人が出席した。(写真は、挨拶をするHFMA・生島典明会長)

 最初に、HFMA生島典明会長が挨拶した後、北海道の黒澤政之総務部次長が登壇、鈴木直道知事のメッセージを代読した。黒澤氏は、「今回の能登半島地震を受けて、防災、減災対策の重要性をあらためて認識、道としても老朽化する公共施設の適切かつ効果的な管理など、ファシリティマネジメント(FM)にしっかりと取り組む。安心して住み続けることができる地域づくりに向けて、皆さまもFMの推進に尽力いただくようお願いしたい。道では、来年に向けて赤れんが庁舎を本道の歴史や文化、観光情報の発信拠点とするためリニューアル工事を進めている。今後とも、良好な社会資本の維持発展に取り組むので、理解・協力をお願いしたい」と語った。

(写真は、挨拶をする札幌市・天野周治副市長)

 その後、HFMAの岡部和憲副会長(元国土交通省北海道局長、一般財団法人北海道河川財団理事長)の音頭で乾杯、歓談に入った。結びの挨拶に立った札幌市の天野周治副市長は、「札幌市は人口減少局面に入っており、少子高齢化の進展に伴ってさまざまな分野で影響が生じている。まさに時代の大きな転換点に差し掛かっている。こうした中で、将来を見据えた札幌の魅力と活力あるまちづくりを継続して発展させていくことが重要。民間の活力も生かしながら、施設の更新、適切な維持保全を進めて、持続可能で災害に強いまちづくりを進めていきたい。そういった局面で、FMが非常に重要になるので、会員の皆さまの力添えをいただきたい」と挨拶した。

 続けて、「札幌市は2回目の冬季オリンピックと初めてのパラリンピック開催を目指してきたが、招致活動停止の判断をした。しかしながら都市のリニューアルの考え方やウィンタースポーツの振興といった目指すべきまちづくりついては変わるものはない。引き続き札幌のさまざまな施策に理解・協力をいただきたい」と締めくくった。


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