札幌市豊平区月寒東2条16丁目のエア・ウォーター(本社・大阪市中央区)所有地、約8000坪が売却される見通しだ。既に取得希望者の現地視察も終えており、2024年4月頃に入札が行われる予定。(写真は、札幌市豊平区月寒東2条16丁目のエア・ウォーター所有地)

 売却予定地は、合併前の旧ほくさんの所有地だったところで、現在はエア・ウォーター物流の本社事務所のほか、移動式水素ステーションが設置されている敷地の北側隣接地。地下鉄東豊線福住駅から徒歩10分ほどの向ヶ丘通沿いで、札幌ドームにも近い立地となっている。用途地域は、第一種住居地域で、容積率200%、建ぺい率60%、33m高度地区。

 地下鉄から徒歩10分以上の立地のため、分譲マンションよりも戸建て住宅用が有力視されている。不動産関係者によると、「約8000坪あるため、宅地区画として100区画ほどが取れる。ただ、宅地の販売単価はおそらく坪30万円は超えると思われ、戸建て需要が冷え込んでい現在の状況では、販売で苦戦するかもしれない」と入札に慎重な姿勢を見せる。

 地下鉄徒歩圏内で、これだけのまとまった区画が取れる土地は近年なかったため、大手ハウスメーカーなどは長期スパンでの宅地開発を想定して入札する可能性もある。ただ、この土地を巡っては、以前にも入札が予定されていたものの、キャンセルとなった経緯があり、実際に入札が行われるかどうかは不透明な面もある。


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