札幌の副都心、新さっぽろ地区が大きく変わる。「サンピアザ」や「イオン」、「カテプリ」、「デュオ」など既存商業施設に加えて大和ハウス工業(本社・大阪市北区)グループの大和リース(同・大阪市中央区)が、2023年11月30日(木)に複合商業施設「BiVi新さっぽろ」をオープンさせる。市営住宅団地跡地を利用した大規模開発プロジェクトの一環で、新さっぽろ地区に新たな賑わいが生まれ、「サンピアザ」などの開業から46年で第2期発展期に入った。(画像は、「BiVi新さっぽろ」完成予想パース)

「BiVi新さっぽろ」は、札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3-3に立地、以前は立体駐車場や公衆浴場があった場所を利用して建設された。敷地面積は約3255坪(1万743・24㎡)、鉄骨造一部鉄筋コンクリート造、地下2階地上4階(商業フロア部分)、延べ床面積は約6110坪(2万165・95㎡)。

 店舗は、1階の核テナントに「コープさっぽろ」が入り、「サンドラッグ」「サザエ」、2階に北海道初のおでんと飲茶「一田一茶」、イタリアン「YORIMICHI(ヨリミチ)」、中華の「幸福中華サワダ」など、3階には100円均一の「CanDo(キャンドゥ)」、雑貨・コスメの「ロフト」、北海道初のキッズ「ECOLIFE COCO(エコライフ ココ)」、4階には「英会話イーオン」や買取専門店「KOMEHYO」、物販アミューズメントの「万代」(2024年2月オープン予定)などが入る。総店舗数は34店舗。

 2階には室内公園の「BiVi PARK」を設ける。天井に配置した16m×16mのLEDビジョンでは、季節に合わせた空を再現、雪の季節でも緑を感じられる公園として潤いを提供する。

「BiVi」は、訪れるお客が足を運ぶたびに新しい喜び、驚きがある場所、何度も幸せになる場所でありたいという思いから、「Brilliant(光り輝き)Vivid(生き生き)することができる都市型商業施設」として名付けられた。仙台市やつくば市、京都市など全国で展開しており、「新さっぽろ」は北海道初、全国12ヵ所目の「BiVi」になる。

 新さっぽろ地区は、札幌の副都心として半世紀前から開発が進んできたが、当時開業した商業施設は、年輪を積んだコンサバティブ(保守的、守旧的)なカラーが強い。これまで、マイナーチェンジで活性化をその都度行ってきたが、イメージ一新とまではいかなかった。「BiVi新さっぽろ」は、そうした中で新風を吹き込む役割を持つことになる。札幌の副都心という位置付けながら、新たな展開が足りなかった新さっぽろ地区、文字通り副都心として発展できるかどうか、大きなチャンスが巡ってきた。


(BiVi新さっぽろの1階、2階フロアマップと店舗一覧)


(BiVi新さっぽろの3階、4階フロアマップと店舗一覧)


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