北海道の食品スーパー9社が出資・加盟している商品の共同仕入れ会社、北海道シジシー(本社・札幌市豊平区)は24日、札幌市中央区の札幌パークホテルで創業40周年の記念式典を開催した。コロナ禍の中、会場を2つに分けるなど感染対策を取った上で全国CGC7地域のトップやナショナルブランドメーカー、卸など取引先、さらに道内の金融・経済界から約300人が参加した。(北海道シジシー横山清社長=中央=を囲んで加盟9社の社長が団結をアピール=写真)

 冒頭、北海道シジシーの横山清社長(アークス社長)が挨拶。横山社長は、「40年間、事業を続けてくることができたのは皆さんのおかげだ。設立当初は、年商150億円くらいだったが、今では1100億円を超えて1200億円を目指しており、問屋としては北海道ナンバーワンに近い。シジシーの協業の考え方は、異体同心。つまり会社はそれぞれ違っても心は同じということ。私も利他主義をモットーに相手の立場にとってずっとやってきた。資本の大小は関係なく、力を合わせて今日まできたが、新しい未来を我々が開いていくという意気込みでこれからも皆さんと一緒に前進したい」と話した。
 横山社長は、挨拶の中で「人生100年時代と言われているが、私が100歳になるまでにあと15年もある」と会場を沸かせ、矍鑠(かくしゃく)としたところを見せていた。

(写真は、挨拶する北海道シジシーの横山清社長)

 その後、加盟9社(ラルズ、福原、北雄ラッキー、ホクノー、道北アークス、道東アークス、道南ラルズ、東光ストア、豊月)の社長が登壇。一言ずつ挨拶し、最後に横山社長を中心に手を重ねるポーズをして団結をアピールした。

 北海道経済産業局の安藤保彦局長や道の土屋俊亮副知事、札幌市の吉岡亨副市長が祝辞を述べ、三菱食品、味の素、キューピー、日本水産、ハウス食品の各社長から寄せられた祝電が披露された。その後、シジシージャパン代表取締役でCGCグループ代表の堀内淳弘氏が登壇、「北海道シジシーが50年先、100年先も北海道の発展のために活動されることを祈念したい」と述べて乾杯の音頭を取った。
 式典では、北海道シジシーから道に「第44回全国育樹祭」、札幌市に「CGCこども基金による子育て支援」、北海道大学に「北大フロンティア基金」へのそれぞれの寄付金が贈呈された。
(写真は、乾杯の音頭を取るシジシージャパン代表取締役・CGCグループ代表の堀内淳弘氏)



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