アークス(本社・札幌市中央区)の2020年2月期第2四半期(19年3~8月)決算でグループ9社のうち、営業赤字は道北アークス(同・旭川市)1社であることが16日に開示された第2四半期決算説明会資料でわかった。(画像は、アークス2020年2月期第2四半期決算説明会資料に掲載された子会社の営業利益を示す棒グラフ)

 アークスは子会社の個別業績を開示していないが、決算説明会資料では各社の営業利益について棒グラフで示される場合もある。過去の第2四半期と通期の決算説明会資料を振り返ると、2018年2月期までは各社ともに営業黒字を確保していた。しかし、19年2月期の第2四半期(18年3~8月)で道北アークスが営業赤字に転落する。営業赤字額ははっきりしないが約7000万円とみられている。

 20年2月期の第2四半期(19年3~8月)もこの傾向は変わらず、道北アークスの営業赤字額は約1億5000万円程度まで膨らんだもようだ。他の子会社も軒並み営業利益を減少させているが、東光ストア(本社・札幌市豊平区)と道南ラルズ(同・函館市)、それに店舗のメンテナンス事業やホームセンター「カインズ」のフランチャイズ運営などのエルディ(同・札幌市豊平区)は営業増益を達成している。

 アークスの19年3~8月は、売上高が前年同期間比7・1%減少した一方で販管費が同9・1%増となり、営業利益は同10・3%と二桁の営業減益になっている。20年2月期の第3(19年9~11月)、第4四半期(19年12~20年2月)も消費増税の影響や年金問題などから節約志向は変わらず、第2四半期と同様の経営環境が続きそう。道北アークスの営業赤字が挽回できるかどうか、厳しい情勢のようだ。


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