アークス(本社・札幌市中央区)の2019年2月期第2四半期(2018年3月~8月)決算は、売上高2573億8400万円、純利益52億500万円となり、前年比0・5%の減収、3・1%の増益となった。(写真は、道北アークスの「スーパーアークス」店舗)

 売上高が減少したことで売上総利益(粗利益)は3億2800万円減少したが、売上総利益率(粗利益率)の上昇に伴う売上総利益が8億5400万円増え、売上総利益は差し引き5億2600万円増えた。売上総利益率は24・8%と前年より0・4ポイント上昇した。部門別を見ると、生鮮食品の売上総利益率は前年より0・5ポイント、一般食品は0・3ポイントそれぞれ上昇して利益増に貢献した。

 同社が16日に開示した第2四半期決算説明会資料には、子会社別の経常利益が棒グラフで概算標記されている。それによると、ラルズ(札幌市中央区)は約28億円、ユニバース(八戸市)は約29億円、ベルジョイス(盛岡市)は約7億円、福原(帯広市)は約6・6億円、東光ストア(札幌市豊平区)は約3億円の経常利益を計上、道北アークス(旭川市)は約8000万円の経常損失だった。ラルズ、ユニバース、福原は前年より経常利益を増加させたが、ベルジョイス、東光ストアは経常減益だった。道北アークスの経常損失は、旭川市内食品スーパーの出店増と低価格競争による乱戦がひびいたようだ。

 下期は、第3四半期に北海道胆振東部地震よる商品廃棄などの被害約8億5000万円を特別損失に計上するが、システム経費の減少や物流改革などで販管費を圧縮するなどして、通期は売上高5220億円、営業利益147億円、純利益100億円と予想を変更せず計画達成を見込む。


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