東証1部のアークス(本社・札幌市中央区)、ジャスダックのマックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の道内上場食品スーパー(SM)3社の10月度売上高前年比が明らかになった。前半は強風や大雨によって大きく落ち込んだが後半は持ち直し、土曜日が昨年10月よりも1回多い暦だったこともあって各社とも前年同月をクリアした。マックスバリュ北海道は、十勝のSM、いちまる14店舗を承継したこともあって全店売上げは24%の伸びを見せた。IMG_8925(写真は、いちまるフードプライス店)

 アークスの10月度売上高は、全店ベースで対前年同月比104・6%、既存店ベースでは同102・7%だった。全店・既存店ベースともに昨年の消費増税導入による反動増で伸びた4月、5月に次ぐ伸び率を示した。
 客数は全店ベースが同102・7%、既存店ベースが同100・7%、客単価は全店ベースが同101・8%、既存店ベースは同102・0%だった。
 
 マックスバリュ北海道は、9月のグルメシティ6店舗承継に続き10月には十勝地盤のいちまる14店舗を承継したことで売上高は全店ベース同124・3%の大幅な増加。既存店ベースでも同106・1%とアークスと同じく4月、5月以来の高い伸びになった。野菜相場高やコメ価格が新米販売で下げ止まりしたことなどが売上げ増、客単価増につながった。
 いちまるの承継では、生鮮センターを廃止して店舗内で生鮮・デリカのインストア作業が増えたことによる不慣れな面もあって10月初旬は売上げが鈍ったが後半には軌道に乗り始めている。 
 
 北雄ラッキーの売上高は、全店ベースで同101・6%、既存店ベースでは同101・5%だった。客数は全店ベースで同98・4%、客単価は全店ベースで同103・2%。上旬は台風並みの天候で稚内、紋別、美幌などの店舗で影響が出たが後半は巻き返したことで「予算は達成した」(広報)。衣料品部門はまだ水面下だが一時期より回復している。小型店のラッキーマート幌向店(岩見沢市)は順調、シティマート訓子府店(訓子府町)は目標をやや下回った売上げだった。


7人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。