北海道銀行は18日、札幌パークホテルで第9回「北海道の『食』特別商談会」を開催した。道内でこだわりの一次産品を取り扱っている食品製造メーカーを対象に道外のスーパー、百貨店のバイヤーなどと個別商談する場を提供するもので、成約率が高いのが特長。今回は道内34社が自慢の逸品を展示、本州のバイヤー約100人が個別商談に臨んだ。(写真左は開会式で挨拶する笹原晶博副頭取、右は個別商談会に臨む出展者とバイヤーたち)

 

 

商談会に先立ち行われた開会式で、主催者側から笹原晶博副頭取が挨拶、「全国から北海道の食に対する期待を実感している。道も食のクラスターや全国初のフード特区指定などを受けてこれまで以上に食材や加工品の販路拡大、国際展開に力を入れている。今日は、その発露として活用してもらいたい」としたうえで、「単に展示して終わりではなく、成約してこその商談会なので、一品でも多く採用してもらうことを期待している」と述べた。

 

また、共催者である道は高橋はるみ知事が道議会のために欠席、代わって高田久知事室長が「道内の経済状況は厳しいが、道では一番の強みである食を活かした食産業立国の確立に向けた取り組みを強化している。今日、参加している道内の食関連企業の熱意を集まったバイヤーに受け止めてもらい全国の消費者に北海道の食を届けてもらいたい」と語った。

 

商談商品として出品されたのは、アウルの「しょうがの飲む酢」や郊楽苑の「ホタテまんじゅう」、小樽かね丁鍛治の「小樽にしん丼」など37社87商品。会場は、展示コーナーと個別商談コーナーに分かれており、商談コーナーではお互いに名刺交換してあらかじめ決められた30分間の商談に入る姿が続いた。

 

笹原副頭取は、「単なる展示会形式の商談会はもう限界にきているし、双方が望んでいない。やはり成約してこそ商談会の意味がある。当行主催の食の商談会は今年で9回目ということで毎回ブラッシュアップしており、他のこの種の商談会に比べても成約率は高いと思う。今回も、事前に双方のニーズを調べて資料交換などをしたもらったうえで商談会に臨んでもらうようにしている」と語り、中身のある商談会になっていることを強調していた。

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