日銀札幌支店は20日、道内の金融経済概況を発表した。それによると、道内の景気は緩やかに回復しており、公共投資は各種経済対策を受けて増加傾向を維持しているが、住宅投資は持ち直しの動きが鈍化している。個人消費は消費者マインドの改善に雇用環境の緩やかな改善も加わり、緩やかに回復。観光は一段と好調に推移している。
 
 個人消費関連では、大型小売店売上高が高額商品の販売に加え、季節行事の消費が引き続き好調な中、家庭用品、衣料品、食料品など幅広い品目の販売が堅調。家庭用品では、消費税率引き上げ前の駆け込み需要が一部に見られる。
コンビニエンスストア売上高は、新規出店効果や顧客層の広がりもあって堅調に推移している。
 
 主要金融指標では、実質預金が昨年12月で銀行・信金合計で前年同月比2・6%増加、貸出金も同0・5%増になっている。貸出金のうち信金は9~11月とマイナスが続いたが、12月は0・1%増と4ヵ月ぶりに増加に転じた。
 金融経済概況の詳細は、http://www3.boj.or.jp/sapporo/pdf/jikei26/s201401.pdf


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