北海道の上質な旅と暮らしをテーマにした、アパレルや雑貨のライフスタイルブランド「TNOC(ティーノック)hokkaido」を展開するノースワン(本社・千歳市)は、2024年4月24日(水)に初めての実店舗「TNOC THE STORE SAPPORO T4」(札幌市中央区)をオープンさせる。前原裕之社長(54)は、「狸小路の賑わいをつくり、北海道発のファッションブランドとして成長していきたい」と話した。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、2024年4月24日にオープンする「TNOC THE STORE SAPPORO T4」)

「TNOC THE STORE SAPPORO T4」は、狸小路商店街の4丁目に2023年12月に竣工した、遠藤興産(本社・札幌市中央区)の「狸上るビル」の1階、2階にテナントとして入った。店舗面積は合計200㎡。建物は、商店街の通りからセットバックして建てられ、エントランス広場は吹き抜けのアトリウムとなっており、2階への階段は木材を一部使用しており、建物の立体感を強調するアクセントになっている。

(写真は、1階の「TNOC THE STORE SAPPORO T4」)

 ノースワンは、2019年に前原氏が起業。当初は手づくりのガラスアクセサリーをEC販売していたが、2020年にアパレルや雑貨を手掛けるようになり、「TNOC hokkaido」のブランド展開を開始した。ECのほか、道内リゾートホテルのショップで販売してきたが、「お客さまから実店舗の要望が増えてきたため、2年間の準備期間を経て狸小路の新しいビルに出店することにした」(前原社長)。

(写真は、2階の「TNOC THE CAFE SAPPORO T4」)

 出店にあたり、インバウンドや国内観光客を含めて市民の需要も見込める狸小路を選定。新たに竣工した「狸上るビル」のテナントに応募、多数の出店希望者の中から出店の権利を得た。1階の「TNOC THE STORE SAPPORO T4」はアパレル、雑貨のストアでJALスカイ札幌、北海道日本ハムファイターズなどとのコラボレーションアイテムを揃えている。2階は初のカフェ業態「TNOC THE CAFE SAPPORO T4」。オリジナルブレンドのコーヒーやラテなどのドリンク、常呂郡訓子府町の生乳メーカー「MILK CROWN」がつくる「おなかにやさしいA2ミルク」を使ったオリジナルソフトクリーム、人気ベーカリー「どんぐり」監修のチャバタなどオリジナルパンのほか、北海道産のチーズを贅沢に使った新食感のチーズケーキなどを提供する。席数は52。

 店舗の内装デザインは、ヒココニシアーキテクチュア(札幌市中央区)が担当。1階には道産木材を多用したゲートが5つ並び、一番奥には長さ4mを超える大型LEDビジョンを設置して北海道の風景を映し出す。2階にも上部に木材のゲートが4つ並んでおり、同じく大型LEDビジョンを設置している。前原社長は、「私たちの世界観を表現したお店ができたと思う。今後は、この店舗をベースにアパレルとカフェの複合店やそれぞれの単独店展開を進めていきたい」と話し、新千歳空港や札幌駅周辺での出店も検討するとした。現在の年商は6億3000万円だが、数年後には10億円を目指す考え。


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