「閉める店あれば、開ける店あり」ーーコロナ禍ということもあって飲食店の交代が激しい。北海道でこのところ出店が目立っているのが、「七輪焼肉安安」。2022年に入って2店舗目となる「旭川川端店」(旭川市川端町7条10丁目1-51)が4月中旬にオープン予定。2018年10月の北海道初進出から3年半で10店舗になる。(写真は、「ステーキ宮 恵庭店」跡に居抜き出店した「七輪焼肉安安 恵庭店」)

「七輪焼肉安安」は、富士達(本社・横浜市神奈川区)が展開している焼肉店。2000年から「七輪焼肉安安」のチェーン出店を開始。一括仕入れやセントラルキッチンによって単品上限490円(税抜き)に設定、食べて飲んで1人2200円以内を実現、安さをアピールする。北海道1号店は、2018年10月17日にオープンした「札幌3条店」(札幌市中央区)。居酒屋店舗跡への居抜き出店だった。

 2号店は2019年10月で比較的スローペースだったが、コロナ禍に入るとペースが上がる。2020年は4店舗、2021年は2店舗、2022年は現在までに1店舗を出店した。出店スタイルの基本は、居抜き出店。現在、展開している9店舗のうち、新設建物内への出店は1店舗だけで、他は居抜き出店。中でも、2021年12月28日にオープンした「旭川末広店」(旭川市)は、「ヴィクトリアステーション旭川末広店」跡、2022年2月1日にオープンした「恵庭店」は、「ステーキ宮 恵庭店」跡への居抜き出店で、飲食店の世代交代を印象付けた。

 4月中旬にオープン予定の「旭川川端店」も居抜き出店。元々は2010年10月に出店した回転寿司「港函館やすけ川端店」(アイックス=札幌市白石区=グループのやすけフーズ=函館市=が運営)が入っていたところ。同店の後には有限会社フーズファクトリー(旭川市)が運営する海産物専門店「魚や」が入ったが、同社は2021年11月にコロナ禍の影響で自己破産して閉店。そして今回、旭川2店舗目として「七輪焼肉安安」が居抜き出店することになった。北海道はこれによって10店舗と二桁になる。 
 飲食店の新旧交代はいつの時代にもあるが、「七輪焼肉安安」は目下上げ潮ムードに乗っている。出店地域は札幌、旭川、恵庭と限定的だが、今後は他の都市にも出店が広がりそう。なお、全国店舗数は179店舗。



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