コロナ禍で「七輪焼肉安安」が、全国で店舗を増やしている。北海道では、2020年と2021年で6店舗を出店、2022年に入っても2月1日に「恵庭店」(恵庭市和光町1丁目1-33)を出店するなど勢いが止まらない。コロナ禍で閉店する店舗と出店する店舗の入れ替えが、活発化している。(写真は、「ステーキ宮 恵庭店」跡に居抜き出店した「七輪焼肉安安 恵庭店」)

「七輪焼肉安安」は、富士達(本社・横浜市神奈川区)がチェーン展開している焼肉店。チェーンストア理論を日本に浸透させた渥美俊一氏に刺激を受け、2000年から「七輪焼肉安安」のチェーン出店を開始した。一括仕入れ、セントラルキッチンによって単品上限490円(税抜き)に設定、食べて飲んで1人2200円以内を実現するなど、安さをアピールしている。北海道には比較的遅い2018年10月17日にオープンした「札幌3条店」(札幌市中央区)が最初。居酒屋の店舗跡への居抜き出店だった。2019年10月26日には、2階建ての新築ビルである第34ビッグ麻生駅前ビル2階に「札幌麻生店」(同北区)を出店。

 2020年に入ると出店が加速する。3月2日に「琴似店」(同西区)、4月27日に「平岡店」(同清田区)、9月16日に「東区役所前店」(同東区)、12月15日に「西宮の沢店」(同手稲区)を次々とオープンさせた。いずれも、閉店した居酒屋や和食店舗、ラーメン店舗への居抜き出店だった。

 2021年に入ると6月1日に「澄川店」(同南区)、12月28日には「旭川末広店」(旭川市)をオープン。「澄川店」は「ホルモン食堂澄川店」跡、「旭川末広店」は「ヴィクトリアステーション旭川末広店」跡の居抜き出店だった。そして、2022年2月1日にオープンさせた「恵庭店」は、2020年6月28日に閉店した「ステーキ宮恵庭店」跡への居抜き出店。コロナ禍による客数の減少などで閉店を余儀なくされた店舗が多い中、「七輪焼肉安安」は逆に積極出店を続けている。道内の店舗数は、コロナ禍前の2店舗から9店舗に増えており、新たな焼肉ブランドとして北海道でも浸透してきたようだ。なお、全国店舗数は165店舗。



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