北海道を動かす経営者たちの顔ぶれが5~10年後には様変わりすると見られている。現在、流通や観光、不動産などの各分野でトップの地位にいる経営者たちは、長く北海道経済の中枢にいた。
具体的に言えば、アークスの横山清社長であったり、加森観光の加森公人社長であったり、高度成長期から一代で企業を作り上げてきた創業者と言っても良い。詳しく言えば、横山氏はサラリーマンからオーナー社長になったし、加森氏は二代目で創業者とは言えないかも知れない。しかし、自らの勘と行動力で一大企業グループにしたことは誰も異論を挟まないだろう。


しかし、横山氏は75歳になるし加森氏も60代半ば。10年、20年先の北海道を創っていくには時間が足りない。
次代を担う経営者として注目されているのが、観光業の大西雅之氏と不動産業の武賢樹氏。大西氏は阿寒グランドホテルなど鶴雅グループの社長、武氏はススキノを発祥にする貸しビル業、桂和商事の社長だ。
大西氏は東大卒でメガバンク勤務の後、家業を継いだ。武氏は中国系経済人として信用があった父親の後を継いだ2代目。大西氏は50代、武氏は40代。
官依存の色が濃い北海道は、北電、北洋、JR北海道、北ガスが経済団体のトップに座る“官治国家”でもある。しかもそのトップの多くが天下りや準役所的な企業体質の中で出世してきた官僚社長たちである。民間活力という言葉とは程遠い思考を得意とする規制業種に染まってきた経済人と言うことが出来る。
横山氏や加森氏は、民間活力の大家のような経済人で、加森氏は別にしても横山氏は経済団体のナンバー2として官治国家にモノ申してきたが、風穴を開けるまでには至っていない。
次代を担うと期待される大西氏や武氏は、北海道を創り変えることが出来るだろうか。5年後、10年後、時代は2人をどう変えていくのか期待を込めて見守りたい。

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