アークス(本社・札幌市中央区)の前会長で同グループのユニバース(同・青森県八戸市)取締役最高顧問だった三浦紘一氏が2023年4月13日、心不全のため死去した。83歳だった。アークスが、同年4月20日に発表した。(写真は、アークス合同入社式で挨拶する三浦紘一氏=2018年4月1日)

 三浦氏は、1939年12月3日、八戸市生まれ。1963年3月青山学院大学文学部英米文学科卒業、1967年10月ユニバースを設立して代表取締役社長に就任。同社は、2008年に東京証券取引所1部上場し、2011年10月にアークスと株式交換で経営統合、グループ入りした。

 2011年10月にアークス代表取締役会長に就任、2020年5月にユニバース代表取締役CEO、2021年5月にユニバース取締役会長に就任するとともに、アークスの代表権を返上して取締役会長に就いた。2022年5月にユニバース取締役最高顧問、アークス取締役に退いた。

 三浦氏の死去に伴い、アークスの取締役は4月13日付で退任になった。アークスは4月14日に2023年2月期の決算発表と役員人事を発表、三浦氏の退任予定も合わせて発表したが、同社株主総会がある5月23日付としていた。

 三浦氏の死去について、アークスの横山清社長(87)は、次のようなコメントを出した。
《三浦取締役は、一代で青森県下最大手のユニバースを築き上げ、国内スーパーマーケットの経営者の中でも抜きんでた経営能力を発揮し、小売業の地位向上に尽力されました。
 2011年にユニバースがアークスグループの経営思想に共感し、アークスと経営統合すると同時に、アークス代表取締役会長にご就任いただきました。ご就任の後は、卓越した視点を持って、私どもの至らない点について厳しくご指導をいただくなど、アークスグループの発展に多大なるご尽力をいただきました。これからも故人の経営思想を最大限に活かし、アークスグループの発展をお誓いし、努力していく所存でございます。ご生前のご功績に深く感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます》


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