北洋銀行(本店・札幌市中央区)の「北24条支店」(札幌市北区北23条西4丁目)が道警から特殊詐欺防止のモデル店舗に選ばれ、26日、同支店で委嘱式が行われた。金融機関では第1号の委嘱で、道警本部生活安全部・安部雅弘部長から北24条支店・千葉賢一支店長に委嘱状が手渡された。IMG_9319(写真は、特殊詐欺防止モデル店舗のステッカーを持つ道警本部・安部雅弘生活安全部長=左と北洋銀行北24条支店・千葉賢一支店長)

 店舗には、実際にあった特殊詐欺事件の手口が聞ける専用の電話機を設置したほか、チラシや冊子を用意した。道内における特殊詐欺の被害状況は、9月末で136件、被害額は約2億9000万円と昨年の同じ時期と比べると減少しているが、還付金詐欺が増加しているなど依然として厳しい状況が続く。
 
 委嘱式に参加した北洋銀・迫田敏高常務は、「金融機関は特殊詐欺防止の最後の砦。地下鉄駅に直結している北24条支店は1日1000人の来店があり、高齢者の方でお金をおろしている方には常に気を配って行員が声掛けをするようにしている。モデル店舗に委嘱されたことを契機に、さらに特殊詐欺防止に取り組み、1件でも多くの防止に繋がるように取り組みたい」と挨拶した。
 また、千葉支店長は、「より強い思いで水際での防止に努めたい。地域住民を守るとともに防止の啓発活動を積極的に続けていきたい」と話した。
  
 道警本部の安部生活安全部長は、「特殊詐欺の撲滅を図るためには、道民1人ひとりが騙されない抵抗力を高めていくことが重要で、被害金の主な現金調達先である金融機関との協働による取り組みが必要。金融機関の皆様をはじめ、多くの方々の声掛けにより9月末で104件、7000万円以上を阻止している。モデル店舗の第1号と特殊詐欺封じ込めに一緒に努力したい」と語った。
IMG_9304(写真は、委嘱式で挨拶する北洋銀・迫田敏高常務)



6人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。