(写真は、住永翔吾さん)

 ーースノーボードアルペンの距離はどれくらいですか。

 住永 距離はコースによってまちまちですが、500mくらいのパラレルスラロームと1㎞くらいのパラレルジャイアントスラロームの2種目があります。このスポーツの面白いところは、いかに斜度のないところで、板を走らせるかというところなので、技術力が求められるところです。

 ーー今後の上位入賞のためには、どういったことが求められると思いますか。

 住永 中学までは、たくさん滑ったらうまくなると思っていましたが、今は、練習の質がとても大事だと思うようになりました。身体を使う競技なので、フィジカルもそうですが、メンタルも強くできれば、さらに技術力の向上にも繋がり、すべてが良いように働いていくと思います。それが、これから必要になってくることだと感じています。

 ーー目指す選手はいますか。

 住永 ロシアのドミトリーロギノフ選手です。ロシアの選手は現在、国内大会しか参加できない状況ですが、昨シーズンは、その選手の滑りをワールドカップなどで見たかったですね。ロギノフ選手の滑りは、誰よりもアクティブで、まるで板が生きているかのようです。板をたわませてターンして、その反発を利用して走らせることを繰り返して滑っていくのが、アルペンスノーボードの特徴ですが、その特徴がすごくよく出ています。ああいう滑りができたらいいなと思っています。

 ーー今年11月からのシーズンに向けての予定は。

 住永 大会はまだはっきり決まっていませんが、11月3日からコロラド州に合宿に行きます。アルペンスノーボードのメダリストでレジェンドの竹内智香さん(旭川市出身)が主宰する「&tomoka」の合宿です。それを終えて、一度日本に帰ってきてからヨーロッパ遠征に行くことになると思います。

ーーどういう成果を上げようと思っていますか。

住永 国内大会は、全日本選手権と全日本ジュニアの優勝が大きな目標です。国際大会では、世界ジュニア選手権での優勝を目標にしています。ヨーロッパカップで表彰台に上ることも狙っています。僕は今、18歳ですから、国内の全日本ジュニア選手権は今シーズンが最後になりますが、世界大会は年齢区分が変わって19歳まで出場できるので、2024年シーズンも出場できます。

 ーー将来的に何年後のオリンピックを目指していますか。

 住永 目指しているのは7年後のオリンピックです。7年後は24歳で一番脂が乗り出す時期なので、ここでしっかりと決めるためにも、今シーズン以降の大会でどんどん経験を積んでいきたいですね。

 ーー本日はありがとうございました。



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