カプセル内の気圧が徐々に高まっていき、飛行機に乗っているときに良くある耳の小さな圧迫感が数度やってきた後、水面下2㍍の気圧で安定した。横たわっている全身に向けて目にも見えず、匂いもない高濃度の酸素が纏わりついているのだろうか。思ったよりも短い感覚で30分がやってきた。カプセルから抜け出すと、あたりが明るく見えた。高濃度酸素カプセルに初めて入った身体から、確かに変化が感じられた。

全身を高濃度の酸素に包まれるのは、どんな感触なのだろうか。近未来を描いた映画に出てくるようなカプセル。宇宙空間を往来する宇宙船で乗組員が“冬眠”するシーンを想像しながら身体を横たえてみる。

気圧は10分ほどで水面下の水圧に到達した。その間何度か耳の圧迫を感じ、カプセル内に備え付けられている耳抜きのボタンで圧迫感を和らげる。

やがて気圧は安定し、音もない静かな時間がやってきた。カプセルの中にいるのに、目を閉じていると広く大きな空間の中にいるようだ。時間の流れに身体を任せていると予定していた30分の時間が来た。

気圧が徐々に戻ってくると、耳の圧迫が数回あったが耳抜きボタンを押すことなく早く回復していく。

高濃度酸素カプセルは、普通に呼吸しているだけではなかなか取り込めない「溶解型酸素」を増やすことができるそうだ。この溶解型酸素というのは、血液や体液に溶け込んでいる酸素のことで、健康維持のためには欠かせない酸素だという。

毛細血管を通りやすいために、毛細血管が張りめくらされている脳や皮下脂肪、各臓器に酸素を運べ、活性化を促すことができ、これが疲労回復やダイエット、美肌効果、ケガの回復時間短縮などに繋がっていく。

カプセルから出てみると、身体の大きな変化は感じられなかったが、目の悪い記者にはなぜか視力が回復したような感触があった。それは一時的なものだったが、高濃度酸素の姿を見たような気がした。

高濃度酸素カプセルを販売しているスマートオーツー(東京都台東区)によると、道内での販売及びレンタル先に北海道日本ハムファイターズ札幌一軍合宿所や武田久投手、陸上自衛隊冬季戦技教育隊、旭川工業高校公式野球部などがある。
スマートオーツー http://smarto2.jp
道内の問い合わせはアクトサービス  電話011-611-5455

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