次に、山本邦彦元副知事・北海道空港前副会長(70)の処遇である。彼は北海道空港の関連会社であるセントラルリーシング内に一室を与えられ、北海道観光振興機構の副会長に復帰するというのである。同機構は6月下旬が総会を開催するため、その際に復帰の予定という。
 何故か――。これも知事の意向といい、山本氏には道庁OBをまとめてもらうためという。彼は道庁OBで組織されている「道友会」の前会長であり、観光振興機構への復帰はその環境整備ということだ。

 まだある。冒頭で書いた山谷吉宏副知事の退任だ。
 彼は、堀達也元知事(82)との関わりが現在の道幹部の中で最も濃いと言われ、堀氏やその周辺との繋がりも多い。これに対し知事は内心、不快感を持っていたと言われる。
 しかも2016年に知事の神経を逆撫でするようなこともあった。空港民営化についてのいわゆる「吉川委員会」に当時、空港関係を担当していた荒川裕生副知事(現札幌大学理事長、62)を外し、「山谷氏を担当に」と北海道空港の住吉哲治会長(77)から要請があり知事はこれを受け入れた。その背景には、堀氏や山谷氏と関係の深い吉川貴盛代議士(67)の意向があったとされる。これも知事が山谷氏を排除する理由のひとつと思われるが、だとしたら堀氏も吉川氏も山谷氏を「贔屓の引き倒し」にしたようなものだ。

 いずれにしても知事は5選を目指すにあたり、身辺整理をしたということだろう。最近、山谷氏が担当していた重要案件を知事の指示で窪田副知事に引き渡していたというが、一方で退任が噂されていた辻副知事を留任させた。2人一緒に退任では窪田氏も大変だからということだろう。人事担当の窪田氏は予想外の大型人事に着手しているという。もちろん知事の意向だ。
 この大型人事を巡って囁かれているのは、高橋はるみ後援会の会長に就く高井氏の存在である。高井氏が知事を通して人事を左右しているというのだ。こんな作業が水面下で進行中なのである。

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