札幌に本社を置く株式上場食品スーパー3社の2017年12月の売上高前年比が出揃った。12月はスーパーの「通信簿」と言われ、各社の現在の実力が試される月。アークス(本社・札幌市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)は、前年を超えたが北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年を割り込んだ。20171225_142943(写真は、アークスグループのフクハラ西18条店=帯広市)

 アークスの全店売上高は、前年同月比101・1%、既存店売上高は同101・0%になった。全店ベースは10月、11月と2ヵ月連続で前年割れを続けていたが、12月は盛り返した。既存店ベースは、2ヵ月連続で前年を超えた。
 客数は、全店が同99・0%、既存店が同99・1%。客数減は続いており、全店ベースは昨年5月以降、7ヵ月連続、既存店ベースは昨年8月以降、5ヵ月連続で98~99%台と前年を割り込んでいる。
 一方、客単価は、全店が同102・1%、既存店は同101・9%。客単価のアップが客数減による減収を食い止めて、全体ではプラスになる構造が続いている。総店舗数は337店舗で前年より2店舗減。

 マックスバリュ北海道の全店売上高は、同104・5%、既存店売上高は同102・3%になった。2016年の12月は、クリスマスセールや29日以降に大雪となって客足が鈍ったが、17年12月は天候に恵まれたこともあり、売れ行きは好調だった。新店3店舗は計画通りの売り上げとなっている。同社は、客数、客単価を公表していないが、いずれも前年を超えたようだ。

 北雄ラッキーの全店売上高は、同97・6%、既存店売上高は同96・8%になった。29日から31日までの歳末3日間は前年並みを確保したが、12月全体ではグローサリー、酒類が前年より落ち込んだ。青果、水産は売り上げが戻っている。
 客数は既存店が同96・9%、客単価は既存店が同99・9%だった。


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