サツドラPB改革が目指す新たな価値、「ここちよさ」×「北海道らしさ」

流通

 サッポロドラッグストアー(本社・札幌市東区)が、プライベートブランド(PB)の改革に乗り出している。2年前に約1200アイテムあったPBを約180アイテムに圧縮するとともにリブランディング、店舗従業員が誇りを持って販売することができ、店舗の集客にも繋がるようなPBを揃えていこうとしている。「PBではなく、私たちのプライドブランドをつくろう」が合言葉になっている。(写真は、PB開発を率いるサッポロドラッグストアーの大江博之・マーチャンダイジング本部SCM部ゼネラルマネジャー)

 サツドラのPBは、これまで流通の専門用語で言えば「プロダクトアウト」の発想が強かった。作り手都合による商品開発が主流で、お客が本当に欲しいと思える商品が少なかった。その考え方を根本から見直し、お客が求めるものを提供する「マーケットイン」の視点での商品開発へと大きく舵を切っている。この改革を率いるのが、マーチャンダイジング本部SCMゼネラルマネジャーの大江博之さん。大江さんに、新たなPB開発の舞台裏について聞いた。

 ――なぜPBの改革に乗り出したのですか。

 大江 以前のPBは約1200アイテムあり、そのほとんどが日用雑貨系でした。しかし、それらのPBが本当に会社に貢献している商品には思えなかった。そこで、「サツドラの武器をもう一度作り直したい」と考えました。
 2年前からPBのリブランディングをスタートさせ、さまざまなデータを基に180アイテムまで絞り込みました。大きな決断ではありましたが、思い切った選択を行いました。そこで昨年12月、ようやく新しいPBをスタートさせることができました。

 ――PBのコンセプトを抜本的に変えたわけですね。

 大江 しっかりとコンセプトを定め、店の武器になるPBを作っていくことにしました。従業員が誇りに思って、自信を持って売る商品しか作りません。PBは、「プライベートブランド」のことですが、私たちの「プライドブランド」にしていこうと。全道で3000人近くの従業員がいる中で、一人ひとりがPBを誇りに思えば、お客さまに勧め、親、兄弟、親戚、友達にも勧めるでしょう。そういうPBにしていこうと生まれたのが、『冬の牛乳』や『クラフトおつまみ』『ふぁしろ食パン』などです。現在、新規のPBは20アイテムを超えました。

 ――大江さんの経歴は。

 大江 私は生まれも育ちも北海道ですが、25年間、首都圏で大手コンビニのPB開発業務に関わってきました。北海道に帰りたいという気持ちがあって、縁を得てサツドラに入りました。最初に、サツドラのPB商品を見た時、お客さまのニーズに沿った商品作りをしたいなと率直に思いました。マーケットインの考え方でPBを作る必要性を感じました。

 ――PB開発は一筋縄にはいかなかったようですね。

 大江 思いのほか大変で、予定よりも遅れました。前職の開発の時はチームで対応していたので、それぞれの担当者の行うことが明確に役割分担化されていました。しかし、サツドラの社内ではPB開発を経験した人が少ないだけでなく、北海道のメーカーやベンダーでもPBに関わったところが少なかったのです。そのため、いざ開発会議を開催しても、私たちの意見と食い違うことも多く、理解されるまでに時間がかかりました。

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