DCMホーマック(本社・札幌市厚別区)が、恵庭市北柏木町で建設していた「札幌商品センター」が今夏にも完成し来年初めから本格稼働する。同社は積極的な出店政策を取っており、物流機能を強化することでさらに出店を増やしていく考え。IMG_3911(写真は、完成が近いDCMホーマックの札幌商品センター)

 新しい「札幌商品センター」は、恵庭市北柏木町の約9000坪の土地を取得して2016年から建設を始めていた。2階建て延べ床面積は約9000坪。土地代を含めた総投資額は約60億円。立地場所は、恵庭バイパスの高架道付近で道央高速道恵庭インターチェンジにも近い。設計監理は五洋建設。
 
 同社の札幌圏店舗に商品を配送する商品センターは、現在の「札幌商品センター」(北広島市大曲工業団地5丁目)と「モエレ商品センター」(札幌市東区中沼町)の2ヵ所。このうちモエレ商品センターが手狭になったため、恵庭市に新「札幌商品センター」を建設することにした。「札幌商品センター」と距離的に近いため2ヵ所で機能分担させる考え。

 札幌圏では、大型ホームセンターの出店ラッシュが続いている。3月8日にジョイフルエーケー(本社・札幌市東区)が「大麻店」(江別市)を出店したのに続き、DCMホーマックが今年6月中旬に札幌市東区に「東苗穂店」を、LIXILビバ(同・さいたま市)は今年10月に札幌市白石区に「スーパービバホーム札幌白石店」をオープンさせる。
 また、旭川市内ではコメリ(同・新潟市南区)とDCMホーマックの正面対決が始まるなど札幌圏以外でもホームセンターの生き残り競争が本格化する。

 店舗間競争を支援するのが物流・配送センターが受け持つ商品供給の兵站(へいたん)機能。センターでの在庫方法、配送方法、店頭での在庫方法までトータルな兵站能力が生き残りのカギになりそうだ。


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