札幌市厚別区内で6店舗の地域密着型食品スーパーを展開しているホクノー(本社・札幌市厚別区)は18日、旗艦店のある「もみじ台ショッピングセンター(SC)」(同市同区もみじ台北7丁目)内に健康に配慮した定食を提供する「健やか食堂」をオープンさせた。地域に住む高齢者の健康をサポートするためで、今後は同SC内で健康に関するセミナーや体操教室も実施する。IMG_9138
IMG_9136(写真上は、もみじ台SC内にオープンした「健やか食堂」。写真下は、健康食メニューを選ぶ利用者)

 同社は今年で創業61年を迎え、食品スーパー事業を始めてからでも45年が経過。スーパー事業は、もみじ台団地とともに歩んできたため買い物客の高齢化による買い上げ点数や単価減少は切実な経営課題。約1万6000人の地域住民のうち65歳以上の比率が43・2%と市内で最も高齢比率の高い地域であり、大半が単身や夫婦2人世帯。
 今後さらに高齢化、人口減少に拍車がかかってくると見られているため、同社は食品スーパー事業を核に「食」を中心としたライフサポート事業を早期に構築することが、生き残りには不可欠とみて準備を進めてきた。
 
 その一環としてスタートさせたのが、健康配慮した食事を提供する「健やか食堂」。もともと経営していた「もみじ食堂」をリニューアル、健康食のレシピ開発を手掛けるグローカル・アイ(本社・札幌市西区)と提携して「低食塩メニュー」、「低コレステロールメニュー」、「低糖質メニュー」などを提供することにした。
 
 グローカル・アイは、各地の独立行政法人国立病院機構と協力して栄養バランスや減塩に配慮した健康レシピを開発しており、ホクノーでは当面前記3種類のメニューを用意したうえで地域の食材を使った新たにメニューも手掛けていく。
 
「健やか食堂」を担当する同社の米村哲ヘルスケア事業部長は、「体に優しくて美味しいので、地域の皆様には1週間のうち1回でも2回でも食べにきていただき、健康に気を付けるきっかけにしてほしいですね」と話している。
 値段は650円(税込)だが、18~20日の3日間はオープン価格として500円(同)で提供している。営業時間は午前11時から午後3時まで、完全分煙になっている。なお、健康レシピに基づいた弁当も18日から中央店で販売を開始した。
IMG_9139(写真は、中央店に並べられた健康食の弁当)


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