国分北海道(本社・札幌市中央区)の取引先などで組織している国分北海道KM会は26日、札幌市中央区の東京ドームホテル札幌で平成28年第3回秋季例会を開催した。食品メーカーや酒、低温、菓子の各企業など約250人が参加、国分グループの活動事例発表や講演会が行われた。IMG_8586(写真は、挨拶する生方誠司・国分北海道KM会会長)

 最初に国分北海道KM会会長のサッポロビール北海道本部上席執行役員北海道本社代表兼北海道本部長・生方誠司氏が挨拶。生方氏は、北海道の秋の食イベントに触れ、「函館グルメサーカス、旭川食べマルシェ、札幌のオータムフェストの3大イベントで350万人が訪れ、北海道の食の価値を高めるイベントとして盛況。食と観光を盛り上げていくことが北海道の成長に繋がる」と述べた。
 
 続いて、特別会員の国分北海道社長執行役員・黒澤良一氏が、国分北海道のトピックスとして①農産物のオリジナル商品「ママズハーベスト」の販売開始②釧路支店老朽化に伴うスクラップ&ビルドで2018年に道東拠点再構築、また帯広でも隣地取得で19年増床。さらにそれぞれの拠点で小型3温度帯センターの具現化③国分本体によるヤシマ(本社・大阪府高槻市)完全子会社化に伴い岩内町の倉島乳業が持ち分法適用会社になるため、倉島産の牛乳・乳製品を全国供給――などについて紹介した。
 
 さらに直近の業績に触れ、「国分グループ全体で1~8月は前年同期比101・7%の1兆1070億円。国分北海道はダイエーのイオン化の影響もあって同98・1%の約650億円。しかし、9月でマイナス要因が出尽くしたため10月からプラスに転じる」と話した。
 
 その後、国分北海道グループの活動事例が担当者によって発表され、有機野菜カテゴリーのコーナー提案によってアークス、ダイイチなど量販店向けに伸びていることや市場と連携した原料調達、メディアやカルチャー教室・観光業との連携による販売促進例が紹介された。
 
 講演会は、日本レーシングマネージメント会長兼日野チームスガワラ代表・菅原義正氏が『挑戦!モータースポーツに生きて』と題して約1時間話した。小樽出身の菅原氏は75歳の現役ドライバーで、ダカールラリーに35回出場するなど国内モータースポーツ界の草分け。国分グループが日野チームスガワラの食料供給を行っている。「ダカールラリーに一生懸命挑戦し続ける理由は、すべてが自己責任の真剣勝負だから。1回のレースで9人が事故で亡くなったこともある。こんな凄い勝負の世界があるのかと思ったのが原点」などと話していた。

※2016年9月28日記事一部訂正
 

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