ドラッグストア大手のツルハホールディングス(本社・札幌市東区)が14日発表した2016年5月期連結決算によると、北海道の店舗数は15年5月期に比べて純増14店舗で358店舗になり売上高構成比は23・7%の1250億1900万円だった。売上高構成比は15年5月期の26・4%より2・7ポイント低下した。IMG_2438(写真は、ツルハホールディングス本社)

 北海道の売上高前年比は、新店を含めた全店ベースで15年5月期比107・5%、既存店ベースでは同102・9%になった。M&Aによって子会社化したレディ薬局店舗が加わった中国・四国・九州の全店ベース伸び率162・1%を別にしても、北海道の全店、既存店の成長率は東北、関東・甲信、中部・関西の地域別で全店、既存店ともに最も低かった。
 
 全体売上高のうち部門別は次の通り(売上高、伸び率、構成比の順)
■日用雑貨    466億5900万円  113・0% 27・8%
■医薬品     1300億1300万円 118・9% 24・6%
■化粧品      981億4900万円 121・2% 18・6%
■食品       799億1000万円 135・1% 15・2%
■医療用品・介護  262億9500万円 118・5% 5・1%
■健康食品     210億5200万円 121・4% 4・0%
■育児用品     209億6300万円 120・7% 4・0%
 伸び率が最も高いのは食品で15年5月期に比べて額にして193億9000万円増えている。プライベート(PB)商品は、497億9200万円と前期比108・1%になり、そのうち「エムズワン」、「メディズワン」は318億100万円、同113・0%だった。

 調剤部門は全1667店舗のうち385店舗。レディ薬局子会社化などで60店舗増になった。調剤報酬額は537億7600万円で15年5月期比120・9%。純利益率は35・0%、処方箋枚数は525万1千枚で同112・3%。単価は10240円と732円増えた。
 
 17年5月期は、北海道で17店舗を新規出店、2店舗の閉店を予定しており純増数は15店舗になる見込み。期末総店舗数は373店舗を予定している。新規出店は東北30、関東・甲信29、中国22を計画しており北海道の新店ペースは前期に続いて鈍い。店舗構成比は21・1%に低下する。


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