北海道銀行は13日、札幌市中央区のロイトン札幌で「北海道『観光』特別商談会フロム中国」を開催した。昨年に続いて2回目で中国の旅行会社25社を札幌に招待して道内観光業者などとの個別商談を行い、道内への観光客誘致を図るのが目的。会場のブースでは、中国の旅行会社社員が出展企業や観光協会の担当者と熱心に話し込む姿が見られた。(写真は、オホーツク・ガリンコタワーの出展ブースで商談する中国旅行会社)
 
 北海道にとってアジアからの観光客増加は経済浮揚に欠かせない要素。東日本大震災で落ち込んだ外国人観光客も9月から前年の半分程度にも戻ってきており、中国では来年1月ころからインセンティブ旅行(報奨観光)が始まるため道内観光地にも期待が高まっている。
 
「北海道『観光』特別商談会フロム中国」は、中国を中心としたアジアからの観光客を北海道に呼び込むために道銀が主催し、北海道運輸局が共催しているもので、2回目となる今回は瀋陽9社、大連5社、北京7社、上海3社、東莞1社の合計25社30人が招聘された。
 
 道内の出展企業は、カラカミ観光や鶴雅グループ、野口観光など宿泊施設や観光協会、小売業者、リゾート施設、メディカルツーリズム、グリーンツーリズムの専門業者など70社で43ブースを出展して中国旅行会社との商談を行った。
 
 マッチングの精度を高めるために事前に中国側の個別ニーズを聞き出し、会場では完全個別商談方式を採用、効率的で具体的成果が出やすいように配慮したほか、アポなしのフリー商談会も実施、中国側の選択の幅も広げた。
 道銀によると、個別商談数は434にのぼったという。


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