北海道で57年ぶりの地場証券会社として設立されたFPL証券(本社・札幌市中央区)の開業記念パーティーが4日、札幌市中央区のロイトン札幌で開催された。同証券は株式を扱わず債券や投資信託で預金に代わる安全な金融商品を提供するのが目的の会社。出資者や関係者など約100人が出席して門出を祝った。IMG_2430(写真は、開業記念パーティーで挨拶するFPL証券の工藤好洋代表取締役)
IMG_2446 (2)(写真は、来賓の挨拶をする日本証券業協会北海道地区会長の松浦良一氏)

 FPL証券は、保険代理業のFPLインシュアランスから昨年10月に北海道財務局の登録を受けて証券会社に業態転換したユニークな会社。
 パーティーで挨拶に立った工藤好洋代表取締役は、「おそらく保険代理店が証券会社になったのは日本初ではないか。北海道に本社を置く証券会社は、以前はたくさんあったが、ここ最近は上光証券(本社・札幌市中央区)1社だけだった。当社は57年ぶりの新規証券会社となった。今後ご縁をいただく皆様方とともに歩み、パートナーとして一緒に栄えていきたい」と述べた。

 来賓として祝辞を述べたのは、松浦良一・日本証券業協会北海道地区会長(上光証券社長)。松浦氏は、「道内には戦前、地場の証券会社が100社を超えるほどあったが、戦後になって環境が悪化して減少、平成まで残ったのは3社だった。しかし平成10年、14年に2社が自主廃業、それから今日まで14年間、(上光証券の)1社だった」と前置きして、「四国でも地場証券は7社、北陸3県は9社もある。北海道はまもなく開拓150年を迎えるが、歴史が浅く資産の蓄積が少ないため貯蓄から資産形成の流れの中でも遅れているのが実態だ。こうした厳しい環境の中で57年ぶりに地場の証券会社が誕生したのは喜ばしい。北海道経済の活性化に貢献されることを確信している」とエールを贈った。

 続いて、工藤氏や松浦氏、FPL証券の持ち株会社に当たるFPLホールディングスの代表取締役で証券会社の立ち上げを実質的に進めた中川浩氏など関係者による鏡開きが行われ、税理士法人中野会計事務所の中野幸一代表社員の音頭で乾杯した。

 FPL証券は、長期の安定した運用を重視しており株式を取り扱わず安全性の高い外債、投資信託を中心に販売。当面は10人でスタート、3年以内に顧客の預かり資産100億円、5年後に200億円規模にする計画。販売先は、FPLインシュアランス時代から顧客になっている全国の会計事務所のクライアントなど。
 
 ちなみに、FPLとは、元々はファイナンシャル・プランニング・ラボラトリーの頭文字から取ったものだったが、証券会社への転換を機にフレンドシップ・パートナーシップ・リーダーシップの頭文字を意味するものに改めた。

 なお、この日はパーティーに先立って記念講演会が開催され、参議院議員で元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史氏が『アベノミクスの行方』と題して講演、米国の利上げやそれに伴う円安、インフレの招来などについて持論を展開した。
IMG_2413 (2)(写真は、記念講演する藤巻健史氏)


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