岡三証券(本店・東京都中央区)が9月25日付で設立したベンチャーキャピタル、「岡三キャピタルパートナーズ」(同・同)の設立記念パーティーが7日、札幌市中央区の札幌グランドホテルで行われた。(写真は、挨拶する岡三キャピタルパートナーズの高松重之社長)
(写真は、乾杯の挨拶をするエコモットの入澤拓也代表取締役)

 岡三キャピタルパートナーズは、東京ではパーティーを行わず、札幌、名古屋、福岡の地方証券取引所がある都市で順次パーティーを開催することにしており、札幌が最初のお披露目になった。札幌証券取引所の上場会社代表者や金融機関関係者、上場支援関係者ら約60人が出席した。

 岡三証券は、6年前から札幌、北海道の先端企業などのIPO(新規株式公開)を手掛け、これまでにエコノスやフュージョン、エコモットの株式上場を担当してきた。こうした知見を生かして先端ベンチャー企業への出資を実施、IPO関連を強化して法人関連ビジネスの収益拡大を目指すため100%出資子会社、岡三キャピタルパートナーズを設立した。10月1日から業務を開始しており、ファンド(投資事業有限責任組合)の規模は20億円。

 この日行われた札幌のパーティーで、岡三証券代表取締役兼専務執行役員で岡三キャピタルパートナーズ社長を務める高松重之氏は、「地方の過疎化が進んでいるが、地方の有望企業に積極的に投資することによって地方経済の活性化に役立ちたい」と挨拶した。
 来賓として挨拶した札証の小池善明理事長は、「岡三キャピタルパートナーズのように新しいベンチャーを生み出す機関が増えて地方創生が具体的に進むのは喜ばしい。次々に北海道から新しい企業が生まれ、札証に上場して成長する企業が増えることを期待したい」と話した。

 乾杯の音頭を取ったのは、岡三証券が担当して札証アンビシャスに上場したエコモットの入澤拓也代表取締役。入澤氏は、「岡三証券の小塚さん(正樹氏=岡三証券企業公開部担当付参事、岡三キャピタルパートナーズ専務)の導きで、最初にアンビシャスに上場し1年後にマザーズに市場変更したが、いきなりマザーズではなくアンビシャスを経由したことが本当に良かった。札幌、北海道には上場を目指している企業がたくさんあるので協力していきたい」と述べた。
※2018年11月7日記事一部修正しました。


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