自動ドアとステンレスサッシの販売、設計、施工、アフターサービスを行っているフルテック(本社・札幌市中央区)は、3月22日に東京証券取引所市場第2部に新規上場する。首都圏や西日本、海外展開を図るため地元の札幌証券取引所を経由せず東証上場を選択した。IMG_1983 (2)(写真は、フルテック本社がある札幌市中央区南1条東2丁目のSRビル)

 フルテックは、1963年11月に自動ドアメーカーの寺岡オートドアの北海道地区代理店、北海道寺岡オートドアとして設立。その後、東北地区で同業のM&Aを繰り返しながら2001年1月に寺岡ファシリティーズに社名変更、15年7月に現在のフルテックに社名変更した。17年2月現在の資本金は1億1624万円。

 16年3月期の売上高は104億4600万円、経常利益は8億1400万円、純利益は4億2400万円。自動ドア関連が約68億円、ステンレスサッシ関連が約28億円の比率。従業員は572人で平均年齢36・5歳、平均給与は509万5000円。

 大株主は、有限会社ウェルマックスで発行済株式の26%を所有、以下、社長の古野重幸氏(58)が21・7%、取締役常務執行役員の古野豊氏(56)が7・7%、取締役常務執行役員で東京本部長兼東京支店長の古野元昭氏(50)が4・5%と続いている。
 上場に際して、古野重幸社長の持ち株40万株やウェルマックスの10万株などを売り出すほか公募も60万株実施。これによって古野重幸社長は支配株主でなくなる。

 監査法人は、銀河(北海道事務所・札幌市中央区)で主幹事証券は野村証券。なお北海道に本社を置く東証2部企業は、土屋ホールディングス(本社・札幌市北区)、北海道コカ・コーラボトリング(同・同市清田区)。鶏卵のホクリョウ(同・同市白石区)は、15年2月に東証2部に上場、翌16年2月には1部に指定された。


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