札幌市が今年の大型連休に合わせて開設した「大通東2丁目観光バス駐車場」の利用率がなかなか上がらない。観光バスの路上停車を防ぎ、交通への支障を減らそうと中心部に近い場所に駐車場を整備したものの閑散とした状態が続いている。利用率アップを図る対策が必要だ。20180810_160928(写真は、大通東2丁目観光バス駐車場)

 この土地は、旧札幌大通東二郵便局とかんぽ生命保険札幌支店の跡地約935坪(3087・3㎡)。2017年10月、市は土地所有者のかんぽ生命保険(本社・東京都千代田区)から20億円で取得した。
 市は、大通と創成川が交差するゾーンを「創世1・1・1区(さんく)」として地権者と共に再開発をする予定で、そのゾーンに隣接するこの土地が民間保有になってしまうと再開発の妨げになるとして取得した。

「創世1・1・1区」の一つ、大通東1街区では北海道電力や北海道中央バスなどの地権者が事業費500億円の高層ビルを核にした案をまとめるなど、再開発に向けて間もなく動き始める。こうした動きを見越して観光バス駐車場も2年間の暫定利用となっている。

 市は、入札でタイムズ24(本社・東京都千代田区)に運用を委託。観光バスの収容可能台数は30台で24時間営業。終日30分ごとに700円で24時間以内の最大料金は6000円。予約も可能だ。しかし、運用開始後も大通西1などの道路沿いには観光バスが駐待機する光景が見られ、専用駐車場開設後に大きく改善したようには見えない。

 利用がなかなか進まないのは駐車料金の費用負担の問題もあるのかもしれない。タイムズ24は今年4月から市の委託で「南8西2バス待機場」の運用も始めている。収容台数は30台で60分ごとに1000円、24時間以内の最大料金は4000円だが、10月1日より30分ごとに500円、24時間以内最大5000円に料金設定を変更する。

「大通東2観光バス駐車場」は、市が都心の交通対策として開設したため利用率低迷には対策が必要だ。札幌観光協会など関係機関とアンケートを実施するなど観光バス業界の声を拾い上げ、サービス向上に向けて取り組んでほしい。