
――GMSを除いて、釧路や旭川、帯広のように「ワン地域、ワンビッグ」を展開されています。
小寺 地域ごとに一つの業態という考え方は、今はありません。エリアの中で、旗艦店はGMS、それ以外にSMやDSを配置することで、エリアとしてのシェアを上げていこうと考えています。
――「まいばすけっと」は札幌市内だけですが、店舗が増えていません。
小寺 関東の「まいばすけっと」が伸びているのは、高い人口密度と公共交通網が充実しているからです。駅や家のすぐ近くにあって、コンビニよりも利便性が高い小型スーパーだからです。それに比べると札幌圏はやや弱い。北海道の「まいばすけっと」では、即食の惣菜、弁当などの品揃えにまだまだ改善余地があります。新中期計画では、「まいばすけっと」の即食簡便性を強化していきます。既に、「北19条西4丁目店」(札幌市北区)で実験をしています。近隣のGMS、SMで作っている惣菜、弁当、インストアベーカリーのパンを配送、即食簡便の品揃えを増やしていこうと取り組み始めています。
――GMSは全道に展開しており、築年数が経過している店舗もあります。S&B(スクラップ&ビルド)の予定は。
小寺 建築コストが上がっていて、S&Bは以前と全然コストが違います。今の建物で躯体として大丈夫なら修繕をしていく方が先だと思います。
――今期の新店は、千歳市の「ザ・ビッグ」1店舗になりますか。
小寺 千歳市の「ザ・ビッグ」は、中東問題に起因する塗料不足などで計画通りに進むかどうか心配でしたが、今はすべてクリアして進んでいます。秋のオープンになりますが、今期の新店はこの店舗のみです。
――プロセスセンターと物流センターを兼ねる「石狩PC」(石狩市)の増強はありますか。
小寺 「石狩PC」は新中期計画で重要な位置付けです。店舗段階の人手不足をカバーしていくには、PCの機能が非常に重要になっているので、PCに投資をしていきます。今よりも、より多くの供給ができるように機能強化、SKU増強を盛り込んでいます。「石狩PC」でカバーできないエリアについては、新しいPCを設けるべきかどうかも検討していきたい。
――物流ではRORO船(貨物を積んだトラックやトレーラーが、そのまま自走して乗り込み運搬できる貨物用船舶)で衣料品輸送を一部行っていますが、共同配送についてはいかがですか。
小寺 共同配送は、具体的になっているものはありません。新中期計画での成長性を考えた時の物量に対応できる体制を、共同ではなく自前でつくっていきたいと考えています。
――人口減少下、地方のGMSはどう生き残っていきますか。
小寺 地方のGMSは規模が大きいので、地域の暮らしを支え、地域と一緒にさまざまな取り組みができるように、インフラとしての機能が重要になると思っています。当社は、道内31の自治体と包括連携協定を結んでおり、期日前投票所の設置なども行っています。行政と連携しながら、地域の人たちになくてはならない施設になることが重要です。その期待は、地域からもすごくいただいています。
――西友承継店舗のうち「サ・ビッグ」の業態でオープンしたのは2店舗でしたが、「清田店」の転換で3店舗になりました。
小寺 「清田店」(札幌市清田区)は、フードとヘルス&ビューティーケアの「イオン」として2024年11月に承継オープンしましたが、近くに「イオン平岡店」(同)もあって、エリアでマルチフォーマットを考え、1年後の2025年11月に「ザ・ビッグ」に転換しました。お客さまから支持され、順調に推移しています。
――西友承継の残り6店舗を全て「ザ・ビッグ」に転換することはありますか。
小寺 西友の店舗については、承継後の状況をもう一度精査して、「清田店」のように環境が変わってくることもあるので、それによっては業態を変える店舗も出てきますし、今の業態で改装していく店舗もあります。「宮の沢店」(札幌市西区)は、唯一「マックスバュ」として承継オープンしましたが、2025年にもう一度改装して、非常に好調に伸びています。


































