イオン北海道(本社・札幌市白石区)の新社長に小寺博之氏(58)が就任して2ヵ月が経った。物価高に中東情勢が絡み、スーパー業界は厳しい舵取りが求められる中での登板となった。2026年度からスタートした新中期5ヵ年計画で織り込んでいなかった、ナフサ不足に伴うトレーやパックの高騰は、新社長の手腕を問う試金石となっている。小寺新社長に、マルチフォーマットの業態を持つ強みと課題、人口減少が進む地方での「イオン」店舗の役割などについて聞いた。
〈こてら・ひろゆき>…1968年4月、京都市生まれ、58歳。1991年ジャスコ(現イオン)入社、2012年3月イオンリテール・イオン船橋店店長、2013年3月同社西神奈川事業部事業部長、2015年3月イオンマレーシア小売事業本部長、2016年同社取締役、2020年7月同社取締役副社長兼イオンビッグマレーシア取締役副社長、2021年3月イオンリテール西千葉事業部事業部長、2022年3月同社神奈川事業部事業部長、2024年9月イオン北海道執行役員営業本部長、2025年5月同社取締役執行役員営業本部長、2026年5月社長就任。
――新社長に就任されて2ヵ月、抱負を聞かせてください。
小寺 従業員や取引先、地域のお客さまに感謝申し上げたい。地域ごとに異なるお客さまのニーズに対応した商品や売り場づくりを行うことで、従業員が誇りを持って働ける職場であって、かつ地域から必要とされる企業として持続的な成長を目指していきたい。社内的には、スピード感をもって仕事をしていこうと話しました。
――これまでに、北海道で勤務した経験はありますか。
小寺 2002~3年の頃、「イオン札幌元町店」(札幌市東区)オープンの時にジャスコ北日本カンパニー北海道事業部の食品課長として勤務しました。オーブン前から関わって2年間働きました。ですから、今回は2度目の北海道ということになります。ただ、北海道との関係で言えば、大学生(立命館大学経済学部)の頃、1回生から4回生まで毎年7月から9月は北海道に来て過ごしていました。北海道が大好きで、バックパッカーであちこちを移動してほぼ全道を回りました。
――新社長として、何から取り組みますか。
小寺 2026年度から新中期5ヵ年計画が始まっています。青栁英樹前社長の下で、私たちも一緒に作った計画です。第1四半期がこの5月で終わっているので、計画通り業務が進んでいるか、精査、チェックが必要です。新中期計画を策定していた時と比べて、中東問題など想定していなかった環境変化が起きているので、どう対応をしていくべきかを明確にします。その上で、営業本部長だった時もそうでしたが、各店を巡回して現場の課題や従業員の声を聞き、改善の優先順位を決めていきます。
――第1四半期を終えて見えてきた課題は。
小寺 小売各社は、同じような状況だと思いますが、トレーや包装資材のコストなどが上がっていくことに対して、どうカバーして、お客さまを増やしていくかです。中東問題が起こった段階で、イオングループとして影響度は想定して議論していますが、状況は変わっているのでもう一度精査します。
――トレー高、包装資材高の具体的対応策は。
小寺 惣菜売り場でコロナ前はバラで量り売りしていましたが、コロナで個包装になりました。この1、2ヵ月でもう一度、バラ売りするものを見直して、トレーや包装資材の使用が少しでも減っていく取り組みを始めています。


































