「イトーヨーカドー」の北海道店舗撤退で、セブン&アイ・クリエイトリンク(本社・東京都千代田区)が展開している大型ショッピングセンター「アリオ札幌」(札幌市東区北7条東9丁目2-20)も閉店するのでは、という誤解が生まれていることに対して「アリオ札幌」が、ホームページで《アリオ札幌 閉店しないよ!》のキャンペーンを大々的に行っている。(画像は、アリオ札幌のホームページにアップされている《アリオ札幌 閉店しないよ!》のキャンペーン)

 道内の「イトーヨーカドー」6店舗が、2025年夏頃までに全閉店することが分かったのは、2024年2月。その中で、サッポロビール工場跡地にある大型ショッピングセンター(SC)「アリオ札幌」内の核店舗である「イトーヨーカドーアリオ札幌店」が閉店することが決まっている。同店の食品売り場後継テナントは、「ダイイチアリオ札幌店」になることが決まっており、モールを含めた大型SCの「アリオ札幌」が閉店することはないのだが、「アリオ札幌」という固有名詞が市民に刷り込まれ、大型SCの「アリオ札幌」も閉店するという誤解が一部で生まれている。

 そんな状況を払拭しようと、「アリオ札幌」では、ホームぺージ上に《アリオ札幌 閉店しないよ!》の告知キャンペーンを始めている。ヒトやイヌ、サッポロビールの煙突、アリオの商品などを文字の形にデフォルメして伝えているもので、告知文には《2005年11月のオープン以来、多くのお客様にご来店ご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。巷では「閉店」の噂があることを知りここにお客様に改めご報告いたします。アリオ札幌はこの春以降もニューショップがぞくぞくオープン。新しいキブンと新しいジブンが見つかる素敵な場所としてあなたに寄り添います。》と書かれている。

 2024年4月26日(金)には、「♯ワークマン女子アリオ札幌店」がモール2階に北海道初出店するほか、今夏には、「無印良品アリオ札幌店」も入ることが決まっている。さらに、2025年3月頃には「ダイイチアリオ札幌店」がオープンするなど、「アリオ札幌」は新たな進化を遂げようとしている。ともあれ、大型SCが《閉店しないよ》と訴える告知は珍しい。イトーヨーカドー撤退のインパクトは、それほど大きいということを物語っている。


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