開かずの空中歩廊はいつ全通するのか?ーー札幌市民がやきもきしていた、東区の大型商業施設「アリオ札幌」とJR苗穂駅北口を結ぶ全長200mを超える空中歩廊が、新設されてから2年でようやく全通する。「アリオ札幌」に繋がる寸前で“寸断”されていたこの空中歩廊、2023年3月中旬に晴れてその役割を担うことができるようになる。(写真は、シャッターで閉ざされている「アリオ札幌」に繋がる空中歩廊)

 JR苗穂駅北口から「アリオ札幌」まで延びる空中歩廊が設置されたのは、2021年3月4日。屋根付きの全天候型で、幅3m。苗穂駅の自由通路2階からと「アリオ札幌」を結び、途中で地上27階建てマンション「ザ・グランアルト札幌苗穂ステーションタワー」の2階へ繋がる歩廊と枝分かれして、「アリオ札幌」まで繋がっている。

 空中歩廊を設置したのは、マンション開発を行った大京(本社・東京都渋谷区)と住友不動産(同・同都新宿区)、JR北海道(同・札幌市中央区)。マンション建設工事の一環として、利便性を高めるために整備した。

 ところが、この空中歩廊、「アリオ札幌」に繋がる最後の最後で未開通だった。空中歩廊の利用者は、閉ざされたシャッターに行く手を阻まれ、備え付けの階段を下りなければならなかった。雨や雪、風がしのげる空中歩廊がまっとうな役割を果たせていなかった。
 全通できなかったのは、「アリオ札幌」のテナントを含めた問題があったようだが、本社マターのため現場サイドは戸惑うばかりだった。設置から2年、ようやく全通するこの空中歩廊、一番ほっとしているのは、「アリオ札幌」の現場サイドかもしれない。

※空中歩廊完成時の動画はこちらから


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